PCやスマートフォンのログイン時に指紋認証を使用するなど、生体認証を用いて本人確認をすることがあり、iPhone 5sには指紋認証を使ってiTunesやApp Storeでコンテンツやアプリを購入できる機能まで搭載されています。生体認証で本人確認などをすることは珍しくなくなってきている中、クレジットカード処理端末に静脈認証リーダーを搭載し、手のひらの静脈を読み取って買い物の支払いを可能にした新しいデバイス「PulseWallet」が登場しています。

Revolutionary Biometric Wallet and Point of Sale - PulseWallet
http://pulsewallet.com/

Blood money: PulseWallet lets you pay with your veins | The Verge
http://www.theverge.com/2014/1/7/5281692/pulsewallet-pay-with-your-veins-fujitsu-palmsecure

PulseWalletは、富士通が開発・販売している静脈認証デバイスPalmSecureの赤外線カメラを搭載。PulseWalletの初回利用時に、静脈情報と電話番号、クレジットカード情報をデバイスから登録しておけば、手のひらだけでの買い物が可能になります。

PulseWalletで買い物をする時は、手のひらをデバイスにかざして、登録した電話番号を入力すればOK。登録した電話番号は、クレジットカードで言うPINコードと同じ役割を果たします。

PulseWalletの最高技術責任者であるMatt Saricicek氏は「手のひらの静脈の形状は、8歳以降ほとんど変化することはないので、成長に応じて新たに静脈を登録する必要がありません」と静脈認証の利点について言及。また、PalmSecureを開発した富士通によると、静脈認証システムの精度は99.99992%で限りなく100%に近いとのこと。PulseWalletの精度は、静脈と電話番号の2段階認証を採用したことで、100%にまで向上しています。

登録した静脈情報や電話番号は、暗号化された後にAmazonのサーバーに保存されます。しかしながら、クラウドに重要なデータを保存することを心配する人も多いようで、Saricicek氏は「我々が最も優先しているのはセキュリティ性で、これが一番難しいことです。けれども、もしハッカーがユーザーデータを入手したとしても、照会するための静脈データベースがない限り意味をなしません」と発言しています。PulseWalletは、記事執筆現在、公式サイトでビジネスパートナーを募っているところ。スマートフォンでクレジットカード決済が可能な「Square」はアメリカのスターバックス全店舗が導入するなど、大成功を収めており、PulseWalletがSquareを追随するようなデバイスになれるのかどうか、今後に注目です。