脳梗塞は年寄りだけの病気じゃない―脳梗塞になる若者急増

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脳梗塞は世界でも2番目に多い死因で、最近では若い人で脳梗塞を起こす人が増えてきている、ということです。さらには発展途上国でも脳梗塞患者が増えているようです。

過去20年の間に20歳から64歳までの人が脳梗塞を起こす確率が25%も増加しました。

今日発売されたランセットの著者は発展途上国での脳梗塞率が増えたのは西洋生活を送る人が増えたからではないか、と話します。

2010年には3900万人が脳梗塞を起こし、その内600万人が死亡しました。死亡事例は増加しており、がんをのぞいてこれほどまで死因が多い病気はないのです。

脳梗塞と言えばこれまでお年寄りの病気と考えられがちでしたが、この数字を見てみるとどうもそうとは言えないのが事実です。

でもなぜ脳梗塞罹患(りかん)率25%も増えたのでしょうか?

オークランドテクノロジー大学の神経、疫学者、バーリー フェイギン教授によると、現代の若者は脳梗塞にかかりやすい環境におかれている、というのがまず一つで、不健康な食生活、バランスのよくない食事、脂肪の摂(と)り過ぎ(特に飽和脂肪)、野菜やフルーツの摂取不足、また喫煙や過剰なストレスもかなり大きく脳梗塞に影響している事が分かっています、と言います。

これら全てが高血圧や心臓血管、糖尿病肥満の原因になり、そこから脳梗塞に発展するのです。

西洋の生活スタイルに変わりつつある私たちですが、日本古来の食事や生活は本当に健康的で、世界でも注目されているほどです。私たちの古き良き文化を見直し、食事や生活スタイルも、自分の健康のために見直せていける事を望みます。

参考:Stroke increasing in young people
http://www.abc.net.au/pm/content/2013/s3876404.htm