室伏広治 (撮影:フォート・キシモト)

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7日(日本時間では8日の早朝)、国際オリンピック委員会(IOC)の総会では2020年夏季五輪開催地が決定する。

2日、TBS「NEWS23」では、“夏季五輪開催地決定まで後5日”(2日時点)として、シドニー五輪女子マラソンの金メダリスト・高橋尚子氏が聞き手となり、アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリスト・室伏広治のインタビューが放送された。

東京五輪開催となれば、そのメーンスタジアムとなる新国立競技場の模型を見て、「宇宙船みたい。(ここで)できる選手は幸せですよね」と笑顔を見せた室伏は、五輪招致による子供たちへの影響を「僕は8歳、9歳のときにロサンゼルス五輪を見たんですよね。(五輪に)出たいなって思いましたよね」と話す。

また、五輪招致は東京のみならず東北地方の復興にも寄与するという室伏は、毎年被災地に足を運び、地元の子供たちと交流している。

五輪招致によって、「たくさんの人の命を失って、生き延びても辛い思いをしている人がたくさんいる。これはどうやってたて直していくかってときにスポーツで元気を与えたりとか。僕はできないんじゃないかなって思ったんですけど、行ってみて僕も頑張ろうかなって目が変わっていく姿を見てね、何か見えない力を感じましたよね」とその意義を語った室伏は、自分自身の競技人生についても「自分だけの競技ではなくて、深い復興のためであったり、被災地の子供たちに喜んで貰いたいとか目標の桁が変わった」と明かした。