食品偽装問題を扱う連続ドラマ「震える牛」

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産地偽装やBSE問題、放射線風評被害などにより、食べているものが本当に安全なのか疑ったことがある人は少なくないだろう。ある食に関する意識調査では、既婚男性の半数以上が普段から食の安全性を意識しているというデータもある。

このように関心度合いの高い食品問題を題材にした連続ドラマ「震える牛」がWOWOWで2013年6月16日にスタートする。食品問題のタブーに切り込んだという相場英雄さんの同名小説「震える牛」が原作だ。

「食の安全意識するきっかけ」既婚男性の64%が「子供」と回答

事件を追う刑事や記者と、隠蔽しようとする組織との攻防をスリリングに描く社会派ヒューマン・サスペンス。俳優・三上博史さん演じる刑事・田川信一が、5年前に発生した未解決強盗殺人事件を捜査しているなかで食品偽装問題との関連に気づく。同じ問題を追うニュースサイト記者役の吹石一恵さんとともに、食肉加工会社・ミートボックスの闇を暴く。

原作者の相場さんは今回のドラマ化について、

「危険な題材を扱った小説だけに、映像化は絶対に不可能だと思っていました。様々な業界の暗部・恥部を浮き彫りにするため"大人の事情"が優先されると考えていたからです。今回WOWOWは果敢に、そして勇敢に"大人の事情"を乗り越えました」

とコメントしている。

前出の調査によると、子ども(未就学児)の有無によって、食の安全性を意識するように至った経緯が異なるようだ。「あなたが食の安全を意識するきっかけとなったものは何ですか」(複数回答)という質問に、子どもいる既婚男性の答えは1位「子供」64.0%・2位「結婚」32.6%という結果だったのに対して、子どものいない既婚男性は、1位「食に関する報道などをみて」49.1%・2位「結婚」33.4%という順だった。

調査はネオマーケティング(東京・渋谷区)が既婚男性1050人を対象に、5月28日〜30日にインターネットで実施した。