MLBではドラフトで40人以上を指名する。全体では1300人を超える。ドラフト2順、全体66位は、ものすごい上位だ。加藤豪将の評価は極めて高い。
10年前の2003年ドラフト2順の選手を見ると。30人の指名選手の内、ライアン・スイーニーやスコット・ベイカーなど17人がMLBの試合に出ている。2002年は19人。2004年は14人、MLBに昇格する率は50%程度だと言えよう。

加藤はアメリカ生まれだが幼少期は日本で育ち、7歳で再び渡米している。野球は完全にアメリカ仕込だと言えよう。

ヤンキースはFAなどの関係で1順目下位で3人を指名しているので、加藤はヤンキースでは4番目である。

ランチョ・バーナード高校はカリフォルニア州サンディエゴ近郊にある。新興の野球強豪校の一つであり、卒業生にはハンク・ブラロック、コール・ハメルズ、ダニー・パットナムがいる。これまでドラフトでは30人が指名されている。

加藤の今季成績。

gosuke Kato

日本なら二塁手と言えば、こつこつ当てて走者を進めるバッティングを教えられるところだろうが、彼は長打を連発している。特に4/21からの7試合で6本塁打16打点。
しかしぶんぶん振り回す打者ではなく、三振は33試合で18、四球が24。MLBが大好きな出塁率の高い選手である。

ドラフト前の時点で高校上級生の全米ランキング(MaxPreps)74位だから、それなりの有名選手ではあった。しかし大学に進学するものと見られていた。

ヤンキースが指名したのは、大学に進学してさらに評価が高くなると、完全ウェーバー制の関係で指名順位が低いヤンキースには手が出なくなると判断したからだと言われている。
ある意味「先物買い」である。

日本的に言えば「ジーターやA−RODの後釜」という感じだが、どう転がるかはわからない。
純粋な日本人である彼が、高校の成績通り、長打のある内野手に成長するとすれば、日本人に長距離打者が少ないのは、資質の問題と言うより指導法の問題だ、ということになるかもしれない。
注目したい。

※加藤はサンディエゴ・パドレスに在籍していた大塚晶文と親交があったとのことだ。