「大人の学び」、始めてみます?(写真提供:トライグループ)

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1月より放送されている「大人の家庭教師トライ」CMを見て、「その手があったか!」と思った。

用意されているコースはピアノやギター、書道、ゴルフ、料理などなど30種以上と幅広い。
それにしても、もともとカルチャーセンターや地域サークルで習うような内容を、なぜ家庭教師のスタイルで?
トライグループの広報担当者に聞いた。

「トライでは従来、小中高生の家庭教師をご提供していますが、ご利用いただいているお子さんのお父さんから『ゴルフを子どもと一緒に習いたい』とか、お母さんから『私も英会話を勉強したい』、おじいさんおばあさんから『歴史の勉強をしたい』『文学を』といったご要望が多数あり、ご紹介してきました。そうした声が徐々に多くなってきたことが、きっかけの一つですね」

もう一つは、企業から英語研修やTOEICなどの講習を依頼される機会が多いこと。社会人の資格取得などの要望も多かったそうだ。
「『もう一度学びたい』『チャレンジしたい』という気持ちが、大人の方々にも大きいことを感じ、その気持ちに応えるべく対応していくなかで、カルチャーセンターなどに気後れする方も少なくないことがわかりました」
たとえば、「初心者だから気が引ける」「全く知らないコミュニティに一人では入って行きづらい」「人しれず力をつけたい」「通信のテキストなどをやったが、独学では挫折した」「毎週決まった曜日の決まった時間というのは、ライフスタイルに合わない」といった声が多数あったそう。
そこで、1月10日より、大人の家庭教師のサービスを正式にスタートしたのだと言う。

受講生の年齢層や、人気講座の傾向は?
「シニア層をイメージされるかと思いますが、実は意外に20代から80代までと幅広いんですよ。例えば、趣味系で人気があるのは、料理やピアノ、ギター。スポーツ系ではやはりゴルフ。資格は簿記や医療事務。語学は英会話やTOEICですね」

多岐にわたるプログラムだが、教師陣の確保・運営はどのように行っているのか。
「トライグループでは、登録教師が10万人おります。そのなかには語学力や資格等を有する方もたくさんいて、例えば書道なら師範を持っている方々や、ピアノならコンクール入賞経験者などをリサーチし、ヒアリングをかけて再エントリーしてもらいました。そこから、そうした有資格者などの横のつながりでご紹介いただくというのが一つの方法です」

「ゴルフなら教えられる」「ギターなら」など、「学びたい」需要の一方で、「教えたい」人もたくさんいそうだけど……。
「そうなんです。実はテレビCMの放送を開始してから、『教えたい』という声も非常に多くいただいています」

教師の採用は、本部社員がその都度面接をし、資格や能力、教えるためのコミュニケーションスキルなどをみたうえで、生徒とのマッチングを行って決めるのだという。

ところで、大人の家庭教師の問い合わせは、スタートから20日間で1500人以上(1月31日現在)。現時点では1都6県のみのサービスだが、順次拡大予定という。
「場所は、自宅のほか、先生の家やカラオケボックス、公共施設など、どこでもご相談に応じます。また、『ママ友三人で季節の料理を習いたい』とか、『家族にサプライズで3カ月後にピアノを一曲披露したい』『2〜3年かけてギターを弾きたい』『○カ月で資格をとりたい』『月に2回だけ◇を習いたい』など、予算と頻度、いつまでにどんな目標を達成したいのかを伺ったうえで、プログラムを作ります」

基本的に、一人一人オーダーメイドで自分の都合や希望に応じて学べる「大人の家庭教師トライ」。教わりたい人も、教えたい人も、新しい扉を開いてみませんか。
(田幸和歌子)