朝鮮総連機関誌、朝鮮学校無償化除外で安倍政権を非難「拉致問題で在日同胞を弾圧」

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朝鮮総連の機関誌「朝鮮新報」(朝鮮語版)が11日、時論コーナーに「お先真っ暗な安倍政権の船出」と題した記事を掲載し、朝鮮学校の高校無償化を見送った安倍政権を非難した。

韓国の聯合ニュースなどによると、記事は安倍政権が発足したことについて「拉致問題で(北朝鮮に)圧力をかけくるとみられる」とし、「その一環で朝鮮学校に対する高校無償化の阻止を公言している」「朝鮮組織と在日同胞に対する露骨な弾圧と差別的な政策が行われていくだろう」と警戒感を示した。

また安倍政権が、集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈の見なおしや、植民地支配と侵略で苦痛を与えたことを認め謝罪した村山談話(1995年)と従軍慰安婦の強制性を認めた河野談話(1993年)の修正を検討していることから、「墓穴を掘っている安倍政権のみじめな終焉が垣間見える」と非難した。

同紙のこのような主張は、近く開催される日朝政府間協議をみらんだものとみられている。韓国のメディアは、記事が掲載された背景について「協議で在日同胞に関する問題が議論される可能性を示しているのではないか」と伝えた。

参照:朝鮮新報
参照:聯合ニュース

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