野菜基地の『マルシェのたべかた』今月のレシピ かぶ編
農家の人たちが朝獲れ野菜を持ち寄るマルシェ。南青山野菜基地とveritaが発信する「マルシェのたべかた」では、フードコーディネーターゆうこさんによる旬のマルシェ野菜を使ったおいしいレシピを開発中。veritaおすすめのレシピを毎月読者の皆さんにご紹介。
近隣住民の食生活を支える場「ヒルズマルシェ in アークヒルズ」
前回の里いもに続いて、東京六本木のアークヒルズで行われている「ヒルズマルシェ in アークヒルズ」をご紹介。この近辺には大使館やホテルがあることから外国人の姿が多く、独特の雰囲気がある一方で、「ちょっとそこまでお買い物」といった感じのご夫婦も目につく。「スーパーマーケットや八百屋が少ないため、近隣に住む人々にとって、土曜日に開かれるこのマルシェは、日々の食材を調達する大切な場所となっているんです。ですから、日常必要な野菜がそろうように、出店のバランスにも気をつけています」そう語るのは、ヒルズマルシェ事務局の北野雅大さん。なるほど、やり取りを見ていると、「この前、いただいていった柿、甘くておいしかった」「一皿だと多すぎるから半分にして」などと、町の八百屋さんと常連のお客さんのような、気軽な会話が飛び交っている。ひっきりなしにお客さんが声をかけていく国分寺の『小坂農園』小坂良夫さんに、今回も、今がおいしい野菜を教えていただいた。「11月〜1月にかけてが旬の野菜なら、かぶですね。春の七草(スズナ)として食べる習慣があるように、寒さにあたると甘みが増して、身が締まり、晩秋から冬にかけていちばんおいしくなります」
今月の野菜「かぶ」 葉までおいしくいただこう!
古くから食べられてきたかぶは、各地域に在来種があり種類が豊富。一般的に出回っているのは「小かぶ」と呼ばれるもので、肉質がやわらかくどんな料理にも使える万能選手。ほかに、千枚漬けの原料として有名な大型の「聖護院(しょうごいん)かぶ」、赤い皮をした「万木(ゆるぎ)かぶ」や「温海(あつみ)かぶ」などが。かぶの根の部分には消化吸収を促すでんぷん消化酵素のアミラーゼが豊富で、葉の部分はカロチン、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維などを含んでいる。捨ててしまうことが多いが、しょうゆ炒めにしたり、揚げと煮たり、ふりかけにしたりしてもおいしい。マルシェで有機栽培の葉付きかぶを手に入れたら、栄養がたっぷり含まれている葉を捨てずに使って!
「かぶ」のおいしいいただきかた
○かぶの豆乳みそポトフ
1品目は、見た目にも楽しい一皿。愛嬌のあるかたちのかぶをいかして、小玉ねぎのペコロスといっしょにやわらかく煮込んだスープ。かぶとペコロスの甘みがじんわりしみ出て、豆乳と白みそでスープがより優しい味わいに。葉も添えて、彩りも鮮やかに!
≪作り方≫
1.茎を少し残して葉を切り落としたかぶとペコロスは皮をむき、ブイヨンでやわらかくなるまで煮る。
2.豆乳で白みそを溶き、1と合わせ、葉を入れて加熱する。
≪材料 2人分≫かぶ4個、ペコロス10個、豆乳200cc、ブイヨン400cc、白みそ大さじ2
○焼きかぶのサラダ
甘みののったかぶは、焼くことによってうまみがギュッと凝縮され、さわやかな明太子ヨーグルトと好相性。ヨーグルトの水気をしっかりきると、コクのあるソースに。かぶは一般的な小かぶのほかに、あやめ雪、赤かぶ、温海かぶ、日野菜(ひのな)かぶなどでも。旬のおいしさを味わって!
≪作り方≫
1.ザルの上にペーパータオルを敷き、1/2カップ程度のヨーグルトを入れて、1時間ほどおいてヨーグルトの水気をきっておく。
2.かぶは茎を少し残して葉を切り落とし、くし型に切って、オリーブオイルを塗ったグリルパンで焼く。
3.明太子はほぐして1のヨーグルト大さじ3杯分と混ぜる。
4.器に2を盛り3をかける。
≪材料2人分≫かぶ4個、オリーブオイル大さじ1、明太子1/2腹、ヨーグルト1/2カップ(水気をきって大さじ3杯分)
(料理監修/ゆうこ 、南青山野菜基地、文/横尾久美子、写真/稲毛美紗)
近隣住民の食生活を支える場「ヒルズマルシェ in アークヒルズ」
前回の里いもに続いて、東京六本木のアークヒルズで行われている「ヒルズマルシェ in アークヒルズ」をご紹介。この近辺には大使館やホテルがあることから外国人の姿が多く、独特の雰囲気がある一方で、「ちょっとそこまでお買い物」といった感じのご夫婦も目につく。「スーパーマーケットや八百屋が少ないため、近隣に住む人々にとって、土曜日に開かれるこのマルシェは、日々の食材を調達する大切な場所となっているんです。ですから、日常必要な野菜がそろうように、出店のバランスにも気をつけています」そう語るのは、ヒルズマルシェ事務局の北野雅大さん。なるほど、やり取りを見ていると、「この前、いただいていった柿、甘くておいしかった」「一皿だと多すぎるから半分にして」などと、町の八百屋さんと常連のお客さんのような、気軽な会話が飛び交っている。ひっきりなしにお客さんが声をかけていく国分寺の『小坂農園』小坂良夫さんに、今回も、今がおいしい野菜を教えていただいた。「11月〜1月にかけてが旬の野菜なら、かぶですね。春の七草(スズナ)として食べる習慣があるように、寒さにあたると甘みが増して、身が締まり、晩秋から冬にかけていちばんおいしくなります」
古くから食べられてきたかぶは、各地域に在来種があり種類が豊富。一般的に出回っているのは「小かぶ」と呼ばれるもので、肉質がやわらかくどんな料理にも使える万能選手。ほかに、千枚漬けの原料として有名な大型の「聖護院(しょうごいん)かぶ」、赤い皮をした「万木(ゆるぎ)かぶ」や「温海(あつみ)かぶ」などが。かぶの根の部分には消化吸収を促すでんぷん消化酵素のアミラーゼが豊富で、葉の部分はカロチン、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維などを含んでいる。捨ててしまうことが多いが、しょうゆ炒めにしたり、揚げと煮たり、ふりかけにしたりしてもおいしい。マルシェで有機栽培の葉付きかぶを手に入れたら、栄養がたっぷり含まれている葉を捨てずに使って!
「かぶ」のおいしいいただきかた
○かぶの豆乳みそポトフ
1品目は、見た目にも楽しい一皿。愛嬌のあるかたちのかぶをいかして、小玉ねぎのペコロスといっしょにやわらかく煮込んだスープ。かぶとペコロスの甘みがじんわりしみ出て、豆乳と白みそでスープがより優しい味わいに。葉も添えて、彩りも鮮やかに!
≪作り方≫
1.茎を少し残して葉を切り落としたかぶとペコロスは皮をむき、ブイヨンでやわらかくなるまで煮る。
2.豆乳で白みそを溶き、1と合わせ、葉を入れて加熱する。
≪材料 2人分≫かぶ4個、ペコロス10個、豆乳200cc、ブイヨン400cc、白みそ大さじ2
○焼きかぶのサラダ
甘みののったかぶは、焼くことによってうまみがギュッと凝縮され、さわやかな明太子ヨーグルトと好相性。ヨーグルトの水気をしっかりきると、コクのあるソースに。かぶは一般的な小かぶのほかに、あやめ雪、赤かぶ、温海かぶ、日野菜(ひのな)かぶなどでも。旬のおいしさを味わって!
≪作り方≫
1.ザルの上にペーパータオルを敷き、1/2カップ程度のヨーグルトを入れて、1時間ほどおいてヨーグルトの水気をきっておく。
2.かぶは茎を少し残して葉を切り落とし、くし型に切って、オリーブオイルを塗ったグリルパンで焼く。
3.明太子はほぐして1のヨーグルト大さじ3杯分と混ぜる。
4.器に2を盛り3をかける。
≪材料2人分≫かぶ4個、オリーブオイル大さじ1、明太子1/2腹、ヨーグルト1/2カップ(水気をきって大さじ3杯分)
(料理監修/ゆうこ 、南青山野菜基地、文/横尾久美子、写真/稲毛美紗)
ゆうこ/フードコーディネーター・フードプランナー
フードコーディネーター赤堀博美氏に師事。2010年に、Food Studdio Vitaを設立。大手スーパー広告、POP撮影、食品会社商品パッケージ撮影、各種キャンペーン広告用料理作成、TVドラマの劇中料理作成、フードコーディネート、レシピ監修など食を中心として幅広く活動をする。フードコーディネーター、食育アドバイザー、食品衛生管理責任者、家庭科教員免許、華道草月流師範、だしソムリエ協会アドバイザーの資格を持つ。