そんな方法は知らん!(あいさつ)

 さすがにドヤァァァァとさせていただきますが、スペインに勝つことは結構想定内でした。もっとも、こんな圧倒的な内容で勝つとは思ってませんでしたが。いやあ、言うても皆さん勝てないと思ってた人が多いわけで、ここは素直にドヤ顔させていただきます。すいませんね、性格悪くて!w

 

 http://soccerzine.sakura.ne.jp/blog/archives/1016
> まあメンバー発表だけ見ると詮ない話ですが、なにしろ本番が26日に迫っており、しかも相手は優勝候補筆頭のスペインです。いきなり、相手の負荷が上がります。一方で優勝を狙うであろう陣容(EURO王者からジョルディ・アルバとかマタとか出るんだよ!)である以上、初戦にトップコンディションであることは考えられません。チアゴ・アルカンタラやイスコはいますが彼らはシャビでもイニエスタでもないので、付け入るスキが全然ないとは思えません。

 http://soccerzine.sakura.ne.jp/blog/archives/1025
> えー、どうせTwitterでもブログでも似たような結論になってるんだろうから五輪代表のニュージーランド戦には触れません。僕は、まあアホ扱いされるの承知でスペインには結構な確率で勝つと思ってますが、あんだけ外せば勝てるものも勝てないしどうなるかな、ってところですね。



 さて、関塚さんをボロクソに言ってた人たちはどのように焼き土下座するのかな?w 

 http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%84%BC%E3%81%8D%E5%9C%9F%E4%B8%8B%E5%BA%A7
>元ネタは漫画「賭博黙示録カイジ」において、主人公カイジとの勝負に負けた主催者組織の幹部・利根川幸雄が受けた、「焼けた鉄板の上で10秒以上、手と足と額を地に付けた土下座を行う」という謝罪方法である。




 オーバーエイジの選択も、吉田麻也と徳永悠平で完璧に機能してました。香川を呼べ、宮市を呼べといった声にも惑わされず、大会直前の練習試合でバックアップメンバーを試合に出して永井1トップか大津1トップかを絞らせず、すべてスペイン戦に照準をあわせてきた結果の勝利であり、内容的にも完勝でした。
 
 シャビもイニエスタも居ないチームで、かつチアゴ・アルカンタラが離脱した時点で「前から行けばボール取れるんじゃね?」「宇佐美、清武、永井の連合軍で崩せるんじゃね?」ぐらいの気持ちではいましたが、実際は時間帯に応じて激しい前プレとブロックを作ってリトリートを使い分け、永井のスピードを存分に活かし、相手を篭絡しきりました。
 
 スペインのレベルが低かったかというと、確かにチアゴ・アルカンタラの欠場は大きく、ボランチの位置からちらし、キープし、組み立てるシャビ役の選手がいませんでした。しかしそうは言ってもファーストタッチの精度、斜め走りと両足でのパス、瞬時のプレービジョンの共有と連続で崩していくのはやはりスペインであり、日本にとって強大な相手だったことは間違いありません。
 
 例えば大津の負傷を受けて後半から齋藤学が入りましたが、試合に入りきれていずポジションを不用意に空けてつっかけたり、ぬるいパスコースだったりプレー選択をしたシーンをスペインは見逃さず、そこを起点にボールを回してあっという間にエリアまで侵入してきました。前半に関しても酒井宏樹の裏、そしてボランチの横のゾーンを少ない人数でも的確に突いてきました。
 
 焼き土下座を避けたい人が必死に「スペインは弱かった」説を唱えたいかもしれませんが、確かにブラジルと比べれば弱かったですけど、日本よりも格上のチームであることは間違いありません。そのチーム相手に戦略でハメてボコボコにして勝った、ってのが重要なわけです。
 
 頑張ったのは選手? もちろんそう。とりわけオーバーエイジの2名と山口蛍、言うまでもなく永井謙佑、清武弘嗣の働きは大きかった。しかし、彼らは関塚監督でなければスタメンでなかったかもしれないわけです。監督の功績があることを認めなければ、フェアじゃないでしょう。

 得点シーンにしても吉田麻也がニアで潰れて中央の大津が決めたわけですが、セットプレーでの高さ不足をおぎなう吉田の起用と、得点力不足に泣いていたところで大津を信頼して起用したところと、いずれも監督の起用があたったわけですね。
 
 勝ったからいえる点では確かにありますが、しかし短期決戦のグループリーグではコンディションと勢いがあるチームのほうが有利というのは予想できましたし、18人の選び方を見た時にも想定できる戦い方、試合運びでした。

 その辺を意図的に無視したのか単に見えてないのか、予選のときのイメージに引きずられたまま「関塚では勝てない」を繰り返した人は、まあ普通に反省しとけばいいんじゃないですかね。ってことで焼き土下ry

 とまあそれは冗談です、マジ。実際、スペインに勝つことが今大会の目標ではないですからね。あくまでグループリーグ突破、その先のメダルが目標なわけです。また、僕の予想は「グループリーグ突破はできるがメダルは運否天賦」ですので、
 
 http://soccerzine.sakura.ne.jp/blog/archives/1025
> 目指すべき穏当な目標はグループリーグ突破、メダル獲得は運否天賦といったところではないでしょうか。


 焼き土下座すべき方々は元気に鉄板を温めていただくとして、この先の試合をどうマネジメントしていくかを考えるほうがはるかに重要でしょう。




 まずもって、酒井宏樹の離脱が痛いです。芝に軸足が取られ、そこに全体重がかかった。あれは長引く可能性もあり、少なくとも大会中は厳しい。右に徳永を持ってきて左に酒井高徳、というパターンなんでしょうが左サイドにフタをしていた部分がカバーできなくなると吉田が釣り出されるケースが増えるのでイマイチ僕は賛成できません。
 
 大津祐樹に関しては、どうも軽傷っぽいし、彼が無理としても齋藤学も宇佐美貴史もいるのでそこまで心配してません。齋藤はちょっとスペイン戦で試合に入りきれず穴になってたけど、スタメンで出るとなればきちんとメンタルを作れるはず。酒井高徳にしても山村和也にしてもそうでしょう。

 スペイン戦は終わり、日本がグループリーグ首位に立ちました。この現実を踏まえ、最善の手を打ちたい。モロッコとホンジュラスが引き分けたため、次節で日本○(モロッコ●)スペイン○(ホンジュラス●)で勝ち点は日本6・スペイン3・モロッコ1・ホンジュラス1となり、最終節を待たずして日本のグループリーグ突破が決まります。
 
 で、どうもモロッコの監督はピム・ファーベック(元大宮監督、元韓国代表監督)だそうなので、日本の研究はスペイン以上にやってきているはず。苦しい試合になることは間違いありません。18人のメンバーをどうやりくりするか、ポリバレントな選手を選んだのはこういうところにもあるわけで、関塚さんの選手選択が重要になってきますね。

 スペインを下したことで、メダル獲得は現実的な目標になりました。まずは1位通過を決め、恐らくC組で2位通過してくるであろうベラルーシと当たりたいところです。ブラジルと当たるよりもベスト4が見えますし、準決勝まで行けば3位決定戦が確定するのでメダルのチャンスは2度あります。モロッコを全力で下し、ホンジュラス戦である程度主力を休められればいろいろ見えてきそうです。関塚さんのやりくりに期待します。