最近、浦和レッズで失点多いなあとか、しかももったいない失点が多いよなあ、とかよく聞きます。柏木陽介に至っては、「安っぽい失点」という表現を使いました。

で、本当に多いのかな？って思ったんで、今シーズンの失点を検証してみました。検証っていうほど立派な分析ではないですが・・・。（僕の見た印象での集計なんで、違っているところがあるかも？）

今シーズンは、リーグ戦11試合で12失点。ナビスコ杯では3試合で8失点です。
その失点の内訳ですが、下記のようになってます。

リーグ戦
左クロス、ニア
左CK、サインプレーでフリー
左クロス、ファー
左クロス、ファー（ショートカウンターで人数足りず）
右サイドから単独突破
右クロス、ファー
中央ポスト
セットプレーからのこぼれ玉
左セットプレー、ファー
右クロス、ファー
右クロス、ファー
右ロングスロー、こぼれ玉

ナビスコ杯
左クロス、ファー
左セットプレー、ファー
永田の股間
高い位置でロスト、ショートカウンター
寄せが遅れ、味方に当たって
CK、こぼれ玉
素早いリスタートからGKと1対1
中央でDF1対1をかわされる


え？なんだか分からない？まあ、そうですね。
「左クロス」は、浦和側から見て左サイドからのクロスという意味です。
局面だけ見ていては失点原因を掴みきれない事が多いのを承知で、あえて局面だけを見てみますけど、リーグ戦の12失点のうちの半分の6失点がファーサイドへのクロスからなんですな。印象としてファーサイドでの失点が多い気がしていましたが、本当に多かった。しかも、6失点のうち、DF陣の人数が足りなかったと言えるのは1回のみ（これも一人ついていましたが）、他の失点はDFの人数は足りていました。これが浦和特有の現象なのかどうかは他のクラブを見ていないので不明ですが、なんらかの対策が必要ですね。

今シーズンの浦和はWBが高い位置をとって低い位置からボールを回すので、カウンターからの失点が多くなるんじゃないかと思っていましたが、意外とカウンターからの失点は少ないです。左右のWBの梅崎、平川と両ボランチの運動量の賜物ですね。それと、完全に組織を崩された失点というのもない感じです。

ミシャ監督が「個人」のところで失点していると言ったりしますが、こうしてみると、確かにその通りですね。もちろん、上のデータは失点の最終局面だけを見たものなので、クロスの出しどころとか、ボールの取られ方とか、その1手前2手前も考えなくちゃいけませんので、個人も組織も一層成長しないと上位には食い込めるようにはならないでしょうね。

広島時代のミシャ監督は守備練習をあまりしなかったそうですが、浦和では多少はしているようです。柏木やマルシオ依存になっている攻撃面もなんとかしなくちゃいけませんが、もったいない失点は減らしたいですね。