昨年、従来型の携帯電話機らスマートフォンへの移行が加速し、今年もその流れが続くと予想される。2月15日に発表されたジーエフケーマーケティングサービス ジャパン株式会社の「2011年の家電およびIT市場の販売動向」の中でも取り上げられている、昨年の携帯電話・スマートフォンの販売動向を振り返って、今年を占ってみよう。携帯電話市場は数量前年比6%増の3,739万台と2年連続のプラス成長であった。これは従来型携帯電話であるフィーチャーフォンからスマートフォンへのシフトが進んだ結果だ。スマートフォンが数量前年比なんと140%増の1,641万台となり、全体に占める数量構成比は前年から24%ポイント増の44%となった。一方のフィーチャーフォンは数量前年比26%減の2,097万台とすっかり影が薄くなった。スマートフォンへのシフトが加速した背景には、日本特有の機能・サービスであるワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信への対応が進んだ事が挙げられる。これらの機能に対応したモデルの数量構成比は第3四半期にはスマートフォン販売の半数に達した。

今年も買い替えの際はスマートフォンを選ぶ人が増えることが予想され、全体の数量に占める割合も完全に逆転、フィーチャーフォン派はマイノリティになるだろう。心配なのは、今年すでに問題となっているNTTドコモやKDDIで起こった通信障害だ。総務省が2社に対して行政指導に踏み切ったというが、先行する販売に技術が追いつくよう早急な対応が待たれる。



ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン「2011年 家電・IT市場動向」(PDF)

(牧田 亜紀子)


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