2011年、レースクイーンに電撃復帰した遠野千夏
天真爛漫な笑顔で多くのファンの支持を得ている遠野千夏。2008年に「CALSONIC LADY」としてデビューし、2009年は「ZENT sweeties」の一員に。そして2010年、同チームのリーダーを務め3年間のレースクイーン人生にピリオドを打った。そんな彼女が2011年のシーズン途中に再び「ZENT sweeties」の一員として電撃復帰。その間、一体なにがあったのだろうか!?グラビアサイト「Another Queen」の現場で、レースクイーンになった切っ掛けから現在に至るまで、順を追って聴いてみた。

――まず、レースクイーンになった切っ掛けから教えてください。

遠野千夏(以下、遠野):高校の時、塾に行くために週5回もバイトしてたんですね。そうしたら肝心の塾に行く時間が無くなってしまい、だったら両方とも辞めて自分で勉強した方がいいや、って本当に両方辞めたんですよ。でも、そうしたら自分のおこずかいも無くなってしまったので、改めて割のいいバイトを探そうと、情報誌を見てたんですね。そうしたら、地元の札幌にできたばかりのモデル事務所を見つけ、そこに「自分の笑顔に自信のある方、自分をかわいいと思っている方募集!」みたいなことが書いてあったんです。それを目にした時に、とても挑戦的な感じがして、なんか悔しい!って思ったんですね。それで願書出して面接して貰って、高校二年の時に所属することになりました。

仕事の内容は「写真を撮られる仕事です」って聞いてたんですけど、ポートレート(人物写真)の意味すら分からず、暫くは親にも言えないまま、一か月に一、二回くらい仕事をしてたんですね。でも、話さない訳には行かないので母に話したところ「ああポートレートとか、撮影会とか知ってるよ」と直ぐに理解してくれて、それからずっと応援してくれています。

――レースクイーンを始めたのは幾つの時ですか?

遠野:それから約二年後、短大二年生の春に「CALSONIC LADY」になりました。19歳でした。

――でも当時は札幌在住でしたよね。なぜ、いきなり東京でレースクイーンだったんでしょう?

遠野:札幌のモデル事務所の勧めです。そこの事務所が、今私が所属している東京の事務所と繋がりがあり、「遠野ちゃんから東京でも活動できると思うから挑戦してみれば」って言われました。でも、実際に東京の事務所に行って話を聞いてみると、レースクイーンのオーディションに受からなければ所属させるのは難しいと言われ、とにかくオーディションを受けることにしたんですね。そうしたら何とかレースクイーンに受かることができ、無事に東京の事務所にも所属することができました。

――なるほど。スタッフさんの勧めだったということですが、そもそもレースクイーン自体は知っていたんですか?

遠野:はい。とてもキラキラしていて、自分が生きる世界じゃないという認識しかありませんでした。

――そんな別世界に飛び込んだ訳ですが、レースクイーンをやっている中で一番楽しかった思い出はなんですか?

遠野:一年目、「SUPER GT」でマレーシアに行った時です。初めての海外旅行で、しかも、ちょうど二十歳の誕生日の時だったんですよ。すごく嬉しくて、ホテルの部屋で何回も自分で動画撮りました。今でもその時の動画は「初めての海外、マレーシアにて」っていうタイトルで保存してあります。

――逆に辛かったことはなんですか?

遠野:一、二年目は北海道から通っていたんですが、自分のような田舎者がレースクイーンやってていいんだろうか?って常に思ってましたね。とにかく周りにいる人たちがとてもキラキラして見えて、その人たちに追いつくために必死でした。一年目、「CALSONIC」の時の相方がとても可愛くて、いつも比べられてましたし、二年目の「ZENT」はチーム自体注目される上、回りは人気の先輩ばかりだったので、そのレベルに追い付こうと必死でした。とにかく試行錯誤して悩んだ二年間でした。

――その後「ZENT」を2年やって昨年引退した訳ですが、それが今年、突然の復帰。その経緯を教えてください。

遠野:レースクイーンで経験したことを生かし、札幌でもっと幅広く仕事をして行こうと昨年で引退することにしたんですが、発表した途端、自分は本当にレースクイーンが好きなんだということに気づき、辞めたくない!って思っちゃったんですね。その後、今年になって東京に出て来ることになり、そのことを「ZENT」のプロデューサーの方に話したら、やらせて貰えることになりました。

――復帰後、ファンの皆さんはどんな様子でしたか?

遠野:自分の中では一回、引退したこともあり、復帰するのにも不安があったんですが、ファンの人に「お帰りなさい」とか、「千夏ちゃんがサーキットにないと嫌だ」って言って貰えてすごく嬉しかったです。今までよりファンの皆さんを身近に感じられるようになりました。

――そう言えばDVDも出ましたよね。更に舞台にも挑戦するとか!?

はい。12月22日にセカンドDVD「ちかすぎて・・・」がトリコさんより発売になりました。舞台は1月26〜28日の三日間、初挑戦です!演技は北海道時代に少しだけ経験があるんですが、あまりにも下手っぴだったので、今回は競演する先輩たちの足を引っ張らないよう頑張りたいと思っています!!


一旦、レースクイーンという仕事から離れたことにより、自分が本当にやりたいことが見えてきた遠野千夏。今の彼女に迷いはない!今後の快進撃は要注目だ!


(インタビュー・写真/矢沢隆則)

■関連サイト
・ウェブグラビアサイト「Another Queen」
・遠野千夏 - 公式ブログ
・劇団スカンクシアター