男はコッテリ、女はサッパリをなぜ好む?
食べることが大好きな筆者と妻。散歩だの買物だのでちょっと外出すると、それに乗じてしょっちゅう外食をする。しかし、食べることが好きだという点では気の合う夫婦も、食の好みは異なるため、店を決める際にはモメることもしばしばだ。
筆者が特に好きな食べ物がラーメンである。それゆえ、外食となるとラーメン屋に行きたくなる。が、妻はラーメンが苦手。いわく、「ラーメンはコッテリしてるから」だとか。筆者に負けてともにラーメン屋へ入っても、注文するのは決まって塩ラーメンなど、メニューの中で最もサッパリ味のラーメン。そのサッパリラーメンですら残してしまうことも少なくない。
筆者の好物に付き合ってくれたお礼として、今度は妻の好きな店へ行く。オシャレなカフェなどが多い。そして、サッパリしたメニューが多い。野菜中心、ヘルシー志向。大食い、コッテリ好きな筆者としては、なんとも物足りない。
筆者も、サッパリした料理が嫌いなわけではない。また、妻も焼肉や揚げ物を好んで口にしたりもする。ただ、食の好みの傾向として、筆者はコッテリ派、妻はサッパリ派であることは間違いのないところだ。
思えば、筆者夫婦に限らず、どちらかといえば男性はコッテリ系の味付けや料理を好む場合が多く、女性向けのメニューはサッパリ系である場合が多い気がする。
味の素が実施した「夏の食卓アンケート」。これによると、真夏に食べたい味付けとして、「コッテリ」や「塩辛い」「甘い」味を挙げる男性回答者に対し、「サッパリ」した味付けと答えたのは女性回答者の割合が高かったという。
また、味を表現した「味ことば」について調査したミツカンのアンケートによると、女性がよく使う「味ことば」の回答トップ3に「あっさり」が入っているのに対し、男性の回答ではランク外であった。これらの回答は、男性よりも女性の方が「サッパリ」「あっさり」した味を好んでいることを表しているといえよう。
以前にウェブ上で公表された「好きなラーメンの味ランキング」の男性編では、トップ5に「こってりとんこつ」「こってりしょうゆ」「こってり味噌」とコッテリ系の味が3つランクイン。1位は「あっさりしょうゆ」であったものの、ランクインの割合で見ると、男性にコッテリ味が支持されていることがうかがえる。
厚生労働省の調査では、男性肥満者の割合が20年前に比べて大きく増加しているのに対し、女性の肥満者は年々減少傾向にあるという。そればかりか、20〜40代の女性には低体重、つまりヤセすぎの人が増えているそうだ。
男性と女性では、体格にも差がある。食べる量も、必然的に異なってくるだろう。ただ、男性よりも女性の方が日頃から体重や体型に気をつけ、食事もヘルシー志向である場合が多いといえそうだ。
もちろん、コッテリを好む女性も数多くいるし、サッパリ大好きな男性もいる。一概にいうことはできない。が、傾向として男性はコッテリ派、女性はサッパリ派が多いようだ。その理由は、ヘルシー志向の差にあるのかもしれない。日頃からヘルシーな食事を心がけることで、必然的に味覚もサッパリ系を好むようになる。逆に、油っこかったり濃い目の味を普段から食べていれば、それがスタンダードになってコッテリ系を好むようになろう。
コッテリ派の筆者は、明らかにメタボリック。ダイエットの必要に迫られている。コッテリを食べたい気持ちを抑えて、サッパリ系の食事を中心にすれば、いずれサッパリ派に転身するのかもしれない。だが、今日も今日とてコッテリなラーメン屋へと妻を誘ってしまうのだった。
(木村吉貴/studio woofoo)
筆者が特に好きな食べ物がラーメンである。それゆえ、外食となるとラーメン屋に行きたくなる。が、妻はラーメンが苦手。いわく、「ラーメンはコッテリしてるから」だとか。筆者に負けてともにラーメン屋へ入っても、注文するのは決まって塩ラーメンなど、メニューの中で最もサッパリ味のラーメン。そのサッパリラーメンですら残してしまうことも少なくない。
筆者も、サッパリした料理が嫌いなわけではない。また、妻も焼肉や揚げ物を好んで口にしたりもする。ただ、食の好みの傾向として、筆者はコッテリ派、妻はサッパリ派であることは間違いのないところだ。
思えば、筆者夫婦に限らず、どちらかといえば男性はコッテリ系の味付けや料理を好む場合が多く、女性向けのメニューはサッパリ系である場合が多い気がする。
味の素が実施した「夏の食卓アンケート」。これによると、真夏に食べたい味付けとして、「コッテリ」や「塩辛い」「甘い」味を挙げる男性回答者に対し、「サッパリ」した味付けと答えたのは女性回答者の割合が高かったという。
また、味を表現した「味ことば」について調査したミツカンのアンケートによると、女性がよく使う「味ことば」の回答トップ3に「あっさり」が入っているのに対し、男性の回答ではランク外であった。これらの回答は、男性よりも女性の方が「サッパリ」「あっさり」した味を好んでいることを表しているといえよう。
以前にウェブ上で公表された「好きなラーメンの味ランキング」の男性編では、トップ5に「こってりとんこつ」「こってりしょうゆ」「こってり味噌」とコッテリ系の味が3つランクイン。1位は「あっさりしょうゆ」であったものの、ランクインの割合で見ると、男性にコッテリ味が支持されていることがうかがえる。
厚生労働省の調査では、男性肥満者の割合が20年前に比べて大きく増加しているのに対し、女性の肥満者は年々減少傾向にあるという。そればかりか、20〜40代の女性には低体重、つまりヤセすぎの人が増えているそうだ。
男性と女性では、体格にも差がある。食べる量も、必然的に異なってくるだろう。ただ、男性よりも女性の方が日頃から体重や体型に気をつけ、食事もヘルシー志向である場合が多いといえそうだ。
もちろん、コッテリを好む女性も数多くいるし、サッパリ大好きな男性もいる。一概にいうことはできない。が、傾向として男性はコッテリ派、女性はサッパリ派が多いようだ。その理由は、ヘルシー志向の差にあるのかもしれない。日頃からヘルシーな食事を心がけることで、必然的に味覚もサッパリ系を好むようになる。逆に、油っこかったり濃い目の味を普段から食べていれば、それがスタンダードになってコッテリ系を好むようになろう。
コッテリ派の筆者は、明らかにメタボリック。ダイエットの必要に迫られている。コッテリを食べたい気持ちを抑えて、サッパリ系の食事を中心にすれば、いずれサッパリ派に転身するのかもしれない。だが、今日も今日とてコッテリなラーメン屋へと妻を誘ってしまうのだった。
(木村吉貴/studio woofoo)