インターバル撮影専用レコーダー「レコロ」。白とオレンジの2色。価格6930円。
画像提供:株式会社キングジム

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インターバル撮影とは、「コマ落とし撮影」「微速度撮影」などとも呼ばれる撮影方法的で、設定した時間間隔で自動的に撮影を行い、撮ったものをつなぎ合わせて再生すること。定点観測ともいう。

この機能が搭載されている普通のカメラが存在している中、「レコロ」はインターバル撮影専用カメラとして、2011年9月からキングジムより販売されている。

「レコロ」で何を撮るのかというと、
・雲の動き
・星座の観測
・植物の成長
・建築物が大きくなってゆく過程
など。

「レコロ」の使い方は至って簡単。電源を入れてメニューを押す。最初に撮影間隔を決めことにする。3秒から5秒、1分、30分、5時間、最長24時間のごとに撮影するなど、12種類の間隔から選んで設定をする。
筆者はプラモデルを組み立てる過程を撮るために、1分ごとに撮影するように「レコロ」設定。

次に再生速度を設定。つまり撮影したが画像を、1秒間に何コマ再生するかを設定する。
筆者は1秒間に2コマに設定。

最後に撮影モードを選ぶ。普通のカラー撮影である「ノーマル」、色鮮やかな「ビビット」、そしてモノクロの3種類の中から選択する。
筆者は「ノーマル」設定に。これで設定は完了。

あとは「レコロ」本体に、付属品であるミニ三脚を差し込む。しっかりと三脚で安定された「レコロ」のレンズの範囲内、筆者は作業を進めることにした。

いったいどんな画像が「レコロ」に収まっているのだろう。「レコロ」本体に入れておいたSDカードを取り出して、パソコンに画像を取り込む。

つなぎ合わされて、現れた画像は、まるで一コママンガのようである。つまり画像がパタパタっとテンポよく変わってゆく。これはおもしろい。
「インターバル撮影だけに機能を絞れば、コストが下がる。他社がやらないニッチ商品でなければ出す意味がない」と担当者。

確かに「レコロ」は6,930円と、同機能を搭載しているデジタルカメラよりも格段に安い。その変わりカメラだが、普通撮影はできない。
また、画像を取り込むために必要なSDカードやACアダプタは別売りである。それでも「レコロ」を購入する価値があるだろうか。

筆者は「レコロ」が映し出す画像に大満足である。たぶん『YouTube』に投稿するのが趣味の人にとって、欲しいアイテムになるのではないだろうか。マンガ風に画像が流れる映像はおもしろくてたまらないはずだ。

もしくは、キッチンの隠れた場所に「レコロ」を設置しておいて、大切に保管しておいたお菓子を盗んで食べた人を追跡するために、確固たる証拠を手に入れるのに役立つに違いない。
あなたなら、何を撮りたいですか。
(W. Season/studio woofoo)