災害時、ボートに早変わりするベンチやソファー
私に実際の経験はないのだが、ニュース番組で床上浸水の被害に遭っている建物の映像を見ると、何とも言えない気持ちになる。「可哀想」という気持ちにもなるし、ただただ「信じられない」という思いにさいなまれることも。
そんな水害が発生した際、十二分に活用していただきたいアイテムが発売された。テント構造物を手がける「太陽工業株式会社」が開発した『ベンチフローター・ノア』は、ベンチである。……が、ただのベンチじゃない。水害発生時に人や荷物を乗せ、水没の危険から守ってくれるボートに変身するというのだ。
「ここ数年、大雨などで家屋が床上浸水する被害が増えております。それらの報道を目にし、『水難時に大切な命や財産を守ることで、社会に貢献したい!』という意識から開発をスタートいたしました」(同社・担当者)
この商品、通常時は3人掛けの休憩用ベンチとして使用する。そして万が一、床上浸水等の水害が発生したとしたら……。まずはクッション敷きのフタを外す。そして、底の部分を広げる。すると、ベンチがボートに早変わり! ここにいざとなったら、人や重要書類、電化製品を乗せてしまえばいい。何しろ、このボートが対応可能な積載量は150キログラムである。この重さまでだったら水に浮き続け、大切な生命や財産を守ってくれるのだ。
「厚さ30ミリの硬質発泡ポリスチレン(発泡スチロール)の強度と高い浮力により、このベンチの機能性を実現しました」(担当者)
また優れた防水性を確保するため、大型テントにも使用される「PVCコーティングポリエステル繊維膜材」で全体をカバーしている。その上、生地同士の接合も大型テントの加工に用いる溶着技術を採用。水の浸入は、完全シャットアウトだ。
要するに、このベンチは“非常時だけでなく通常時も利用できるアイテム”である。
「今までに、お年寄りを介護されているご家族からの反響が多いです。他には、小さなお子様を守るために幼稚園・保育園などからのお問い合わせも多く寄せられております」(担当者)
そんな『ベンチフローター・ノア』は、9月7日より同社ホームページにて販売されている。価格は、80,000円(税込み)から。
実は同社では、同時発売として480キログラムまでの積載が可能なソファータイプの『ソファーフローター・ノア』(税込み300,000円から)も発売しているという。
どうだろう。ここまで来ると、他の展開も期待してしまうではないか。ベンチやソファーだけではなく、別の形態での開発は予定されていないのだろうか?
「現時点で具体化はされていませんが、バリエーションが増える可能性は大いにあります」(担当者)
「備えあれば憂いなし」という言葉があるが、同社のアイテムたちはまさにそれ。思いもよらない緊急時、その災害場所にあるからこそ防災グッズは意味がある。
そういう意味で、普段は日常アイテムとして活用できるのが嬉しいのだ。
(寺西ジャジューカ)
そんな水害が発生した際、十二分に活用していただきたいアイテムが発売された。テント構造物を手がける「太陽工業株式会社」が開発した『ベンチフローター・ノア』は、ベンチである。……が、ただのベンチじゃない。水害発生時に人や荷物を乗せ、水没の危険から守ってくれるボートに変身するというのだ。
「ここ数年、大雨などで家屋が床上浸水する被害が増えております。それらの報道を目にし、『水難時に大切な命や財産を守ることで、社会に貢献したい!』という意識から開発をスタートいたしました」(同社・担当者)
「厚さ30ミリの硬質発泡ポリスチレン(発泡スチロール)の強度と高い浮力により、このベンチの機能性を実現しました」(担当者)
また優れた防水性を確保するため、大型テントにも使用される「PVCコーティングポリエステル繊維膜材」で全体をカバーしている。その上、生地同士の接合も大型テントの加工に用いる溶着技術を採用。水の浸入は、完全シャットアウトだ。
要するに、このベンチは“非常時だけでなく通常時も利用できるアイテム”である。
「今までに、お年寄りを介護されているご家族からの反響が多いです。他には、小さなお子様を守るために幼稚園・保育園などからのお問い合わせも多く寄せられております」(担当者)
そんな『ベンチフローター・ノア』は、9月7日より同社ホームページにて販売されている。価格は、80,000円(税込み)から。
実は同社では、同時発売として480キログラムまでの積載が可能なソファータイプの『ソファーフローター・ノア』(税込み300,000円から)も発売しているという。
どうだろう。ここまで来ると、他の展開も期待してしまうではないか。ベンチやソファーだけではなく、別の形態での開発は予定されていないのだろうか?
「現時点で具体化はされていませんが、バリエーションが増える可能性は大いにあります」(担当者)
「備えあれば憂いなし」という言葉があるが、同社のアイテムたちはまさにそれ。思いもよらない緊急時、その災害場所にあるからこそ防災グッズは意味がある。
そういう意味で、普段は日常アイテムとして活用できるのが嬉しいのだ。
(寺西ジャジューカ)