“ボードゲーム”専門のリサイクルショップ
以前、コネタで「ボードゲームをするためのカフェ」という情報をお届けしたことがある。ボードゲームの持つ密かな人気に、あの時は驚かされたものだ。
そして、こちらも興味深い。10月8日、横浜に日本初の“ボードゲーム専門リサイクルショップ”がオープンしたのだ。その名も「ボードゲームリサイクルCUBE」。
正直、私は門外漢なので画期的な試みなのかどうかピンとこない。ただ、「日本初」である。そこに、確かなニーズと勝算はあるのだろうか……? そういった諸々を確認するため、お店に直接伺ってきました。
まず、どうしてもこだわってしまうのが「日本初」という部分。ボードゲーム業界にとって、リサイクルというシステムは待望されていた?
「ボードゲームって、箱が大きいんです。ですが、持っている人は100〜200個を、多い人になれば1000単位のボードゲームを持っていることもよくあります。対策として倉庫を借りる方もいらっしゃいますが、通常は部屋を圧迫するので困りますよね。それなのに、今まで中古市場があまり活発ではなかったんです」(同店・内田店長)
またオークションサイトでの購入だと、どうしても中身の状態が心配になる。しかし、同店に来れば確認できるわけだ。
あと、もう一つ。ボードゲームユーザー独特の習性も見逃せない。
「結局、遊ばなくなったゲームって、ずっと遊ばないんですよ(笑)。でも保管していたという方もいるので、ウチのような店に持ってきてくれれば……、という思いもありました」(内田店長)
そういった業界内における潜在的な悩みがあったからこそ、このショップは起ち上がったのだ。
そして、店内に展示されているゲームを眺めていると……。これって、海外製の物ばかり?
「日本でボードゲームって、一般的に浸透していないんですよね。その代わり国内ではテレビゲームが発展しましたが、ドイツではボードゲームの方が発展したんです」(内田店長)
ボードゲームの本場は、ドイツ。向こうでは、玩具店の一番いい場所にボードゲーム売り場が設置されているという。
実は日本のボードゲーム業界では、本場のボードゲームを輸入した人達が集い、みんなで楽しむためのオフ会のようなものが以前より行われていたそう。そして、その集いに訪れるのは、やはり大人の男性が多かったようだ。ボードゲームは、大人の知的な遊びでもある。
ということは、このお店に集まるのもその年代の方が多い?
「やはり20〜50代の男性が多いです。ただ、ウチは中古を扱ってますので、意外とビギナーの方も来てくれています」(内田店長)
その理由は、何と言っても“安さ”。ボードゲームの通常価格は4,000〜7,000円台が相場だが、同店ではほとんどが2,000〜5,000円台で販売されている。
……と、ボードゲーム入門の間口を広げる役割も担う「ボードゲームリサイクルCUBE」。本当にたくさんの数が販売されているのだが、その中から内田店長に一つ紹介をしていただいた。
「例えば、この『AVE CAESAR(アヴェ・カイサル)』というゲームがあります。これは89年にドイツで販売された物で、再販はされてるのですが初版は絶版になっています」
内容は、チャリオットレース。カードを引くことによって、戦車となる駒を動かす。しかし他のプレイヤーに邪魔されるので、他の人を進路妨害したり位置取りを考えていかないといけない。最終的には3週して順位を競うのだが、下手をすると最後まで回れないことも。それどころか、不敬罪になるケースもあったり……。
こんな風に、ボードゲームについての情報を親切に教えてくれるのは嬉しい。……そういえば、海外では同店のようなリサイクルのシステムって存在するのだろうか?
「海外にボードゲームの専用サイトがありまして、そこで売買がされています。ただ、状態などに不安は出てきますよね。当店に出品していただいている皆さんの商品を確認すると、とても大事に使われています」(内田店長)
逆に言うと、状態を気にしながら遊ぶ日本人にこそリサイクルは向いているのだろう。
他にも、ボードゲームがリサイクルに適している理由はある。「場所を取る」、「絶版になりやすい」、「昔のゲームでも、価値は落ちない」などなど……。
「当店のようなリサイクル店があれば、過去に買えなかったゲームが見つかるかもしれません。またリサイクルが発展して行けば、逆に新品も買いやすくなります」(内田店長)
今まで無かったのが不思議なくらいの、こういったお店。我々のような未経験者に対しても、色んな意味で入口になってくれるであろうショップでした。
(寺西ジャジューカ)
そして、こちらも興味深い。10月8日、横浜に日本初の“ボードゲーム専門リサイクルショップ”がオープンしたのだ。その名も「ボードゲームリサイクルCUBE」。
正直、私は門外漢なので画期的な試みなのかどうかピンとこない。ただ、「日本初」である。そこに、確かなニーズと勝算はあるのだろうか……? そういった諸々を確認するため、お店に直接伺ってきました。
「ボードゲームって、箱が大きいんです。ですが、持っている人は100〜200個を、多い人になれば1000単位のボードゲームを持っていることもよくあります。対策として倉庫を借りる方もいらっしゃいますが、通常は部屋を圧迫するので困りますよね。それなのに、今まで中古市場があまり活発ではなかったんです」(同店・内田店長)
またオークションサイトでの購入だと、どうしても中身の状態が心配になる。しかし、同店に来れば確認できるわけだ。
あと、もう一つ。ボードゲームユーザー独特の習性も見逃せない。
「結局、遊ばなくなったゲームって、ずっと遊ばないんですよ(笑)。でも保管していたという方もいるので、ウチのような店に持ってきてくれれば……、という思いもありました」(内田店長)
そういった業界内における潜在的な悩みがあったからこそ、このショップは起ち上がったのだ。
そして、店内に展示されているゲームを眺めていると……。これって、海外製の物ばかり?
「日本でボードゲームって、一般的に浸透していないんですよね。その代わり国内ではテレビゲームが発展しましたが、ドイツではボードゲームの方が発展したんです」(内田店長)
ボードゲームの本場は、ドイツ。向こうでは、玩具店の一番いい場所にボードゲーム売り場が設置されているという。
実は日本のボードゲーム業界では、本場のボードゲームを輸入した人達が集い、みんなで楽しむためのオフ会のようなものが以前より行われていたそう。そして、その集いに訪れるのは、やはり大人の男性が多かったようだ。ボードゲームは、大人の知的な遊びでもある。
ということは、このお店に集まるのもその年代の方が多い?
「やはり20〜50代の男性が多いです。ただ、ウチは中古を扱ってますので、意外とビギナーの方も来てくれています」(内田店長)
その理由は、何と言っても“安さ”。ボードゲームの通常価格は4,000〜7,000円台が相場だが、同店ではほとんどが2,000〜5,000円台で販売されている。
……と、ボードゲーム入門の間口を広げる役割も担う「ボードゲームリサイクルCUBE」。本当にたくさんの数が販売されているのだが、その中から内田店長に一つ紹介をしていただいた。
「例えば、この『AVE CAESAR(アヴェ・カイサル)』というゲームがあります。これは89年にドイツで販売された物で、再販はされてるのですが初版は絶版になっています」
内容は、チャリオットレース。カードを引くことによって、戦車となる駒を動かす。しかし他のプレイヤーに邪魔されるので、他の人を進路妨害したり位置取りを考えていかないといけない。最終的には3週して順位を競うのだが、下手をすると最後まで回れないことも。それどころか、不敬罪になるケースもあったり……。
こんな風に、ボードゲームについての情報を親切に教えてくれるのは嬉しい。……そういえば、海外では同店のようなリサイクルのシステムって存在するのだろうか?
「海外にボードゲームの専用サイトがありまして、そこで売買がされています。ただ、状態などに不安は出てきますよね。当店に出品していただいている皆さんの商品を確認すると、とても大事に使われています」(内田店長)
逆に言うと、状態を気にしながら遊ぶ日本人にこそリサイクルは向いているのだろう。
他にも、ボードゲームがリサイクルに適している理由はある。「場所を取る」、「絶版になりやすい」、「昔のゲームでも、価値は落ちない」などなど……。
「当店のようなリサイクル店があれば、過去に買えなかったゲームが見つかるかもしれません。またリサイクルが発展して行けば、逆に新品も買いやすくなります」(内田店長)
今まで無かったのが不思議なくらいの、こういったお店。我々のような未経験者に対しても、色んな意味で入口になってくれるであろうショップでした。
(寺西ジャジューカ)