前回のシェーン・ピアソン戦では、豪快な1R TKO勝ちをしているジェイク・エレンバーガー。4月にGSPに敗れ、この日が再起戦となるジェイク・シールズを相手に、どのような試合を見せることができるか?

写真拡大

9月17日(月・現地時間)、ルイジアナ州ニューオリンズのアーネスト・N・モリアル・コンベンションセンターで行われるUFC Fight Night 25「Shields vs Ellenberger」のファイティング・ラインナップがオフィシャル・カードとして、25日(月・同)にUFCより発表された。

メインはウェルター級の地味強対決。UFC出場以来4勝1敗、現在は4連勝中と着実に勝ち星を伸ばしてきたエレンバーガーが、09年9月のカーロス・コンディット戦以来のビッグネーム=ジェイク・シールズと対戦する。

レスリングがベースでも、そのMMAスタイルは正反対といっていい両者。ジェイクはレスリングと柔術を融合させ、しっかりとポジションを固めていくスタイルの持ち主だ。そこから関節、絞めを狙うアメリカン柔術と、自らが呼ぶグラップリング・スタイルを構築している。

一方のエレンバーガーは、レイン・トレーニングセンターをリードするマーク・ムニョスのようにレスリングを軸に、KOパワーを誇る打撃を武器に戦う。もちろん、柔術も消化しているが、スタンドでの当たりの強さはもとより、テイクダウンを奪った後もパウンドで勝負を掛けるのが、彼の戦い方だ。

圧倒的なポジショニングの強さを持ちながら、パウンドの勢いが弱いことで、観客の受けが悪いジェイクとは対照的といえるだろう。

世界戦に限らずメイン=5R制を用いようとしているUFCだが、今大会は3Rで行われることも改めて決定している。02年以来9年振りのルイジアナ州での大会、ニューオリンズでいえばSEG時代の00年9月22日以来、実に11年ぶりの開催となるUFN25。やや地味目なラインナップといえないことはないが、一時は視力を失う可能性があるとケージから離れていたアラン・ベルチャーの2年4カ月振りの復帰戦など、ファイトナイトらしくコアファンにとっては、気になる試合がズラリと並んでいる。