大和証券投資信託委託は、ダイワ・アセット・マネジメント(インド)を通じて、インド国内での投信ビジネスに取り組む一方で、インド現地の調査分析力やインド関連商品の開発を強化する。国際統括部長の長谷川善広氏に、インドでの投信ビジネス、および、日本国内へのインド関連商品の設立計画などを聞いた。

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 大和証券投資信託委託は、大和証券グループ本社とともに買収したダイワ・アセット・マネジメント(インド)(旧シンセイ・アセット・マネジメント(インド))を通じて、インド国内での投信ビジネスに取り組む一方で、インド現地の調査分析力やインド関連商品の開発を強化する。ダイワ・アセット・マネジメント(インド)は、2010年12月にグループ100%子会社として買収を完了し、今年1月から営業を開始した。国際統括部長の長谷川善広氏に、インドでの投信ビジネス、および、日本国内へのインド関連商品の設立計画などを聞いた。

――ダイワ・アセット・マネジメント(インド)の体制は?

 30人あまりの陣容で、エクイティファンド1本、MMF1本、債券ファンド1本の3本のファンドを運用している。運用資産残高は、3本合計で40億円程度の規模。

 インドの投信ビジネスは、銀行、全国証券会社、IFAが投信を販売しているが、ダイワ・アセット・マネジメント(インド)についても、銀行・全国証券十数社、および、IFAを通じて投信を販売する体制を有している。

 現在、インドの投信市場は、全体の運用残高が13兆円ほどの規模だが、今後の拡大が見込まれる。インドにおける陣容は、これから1年くらいの間に40−50人の体制にして、ファンドの品揃えも拡充する計画だ。

――インドの投信市場のこれからの見通しは?

 2009年のデータになるが、新興国の投信市場を比較すると、ブラジルが約67兆円、中国が約33兆円に対して、インドは12−3兆円の規模でしかない。今後の経済成長にともなって、まだ成長余地が大きいと考える。既に、インドの家計金融資産は120兆円の規模で存在している。世界第二位の11億人超の人口を有する国で、これから中間所得層が台頭してくるので、資産運用ニーズは拡大するだろう。実際に過去5−6年間は、投信市場が年率30%超の成長率で伸びている。

――日本の投資家に対する商品の提供は?

 インド国内向けファンドの組成に取り組んでいるが、並行して日本向けの商品も検討中である。早期に、インド子会社が投資助言を行う日本国内籍のインド・ファンドを提供したいと考えている。

 一方、現在、当社のファンドにおけるインド株式の運用残高は合計で500億円を超えている。既存のファンドについては、インド子会社からの投資情報も加えて、これまでにも増して充実した情報提供を行っていく予定だ。

――大和投資信託としてアジアの位置づけは?

 アジアにおけるプレゼンスの拡大というのは、大和証券グループ全体で取り組んでいる。資産運用事業については、シンガポール、香港に現地法人を置き、上海に駐在員事務所を持っていたが、今回、インドでも現地法人が活動を始めた。

 現在、日本の投資家の投資ニーズは、中国、インド、アセアンなどアジア地域に関心が強い。引き続き、グループとの連携も図りながらアジア地域でのリサーチ力を強化し、魅力的な商品を開発するとともに、より投資に役に立つアジア情報を発信していきたい。(聞き手・編集担当:徳永浩)



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