事件以前の秋葉原歩行者天国
秋葉原といえば皆さん一体どんなイメージをお持ちだろうか?電気街、メイドカフェ、おたくの町、最近では一部メディアでの紹介もありグルメタウンという方も多いことだろう。
さて、そんな「秋葉原」。2008年6月4日に発生した秋葉原通り魔事件以降、ちょっと変わった光景が頻繁に見られる様になった。
その光景とは「職質される若者の姿」。
もはや名物といっても過言ではない。
それも、休日平日、昼夜問わずである。
秋葉原に訪れて、数百メートルも歩くと「職質されている若者」を必ず見かける。職質されているのはいずれも「真面目な男性」といった感じの人がほとんど。
とてもではないが犯罪を犯しそうにないタイプが良く呼び止められている。

稀に反骨精神が盛んな若者が警察官に対して逆らおうものならもう大変。
2人だった警官がいつのまにやら5人以上に増えて、あっと言うまに傍から見たら「容疑者確保」的な光景を作り上げている。

こうした際の「職質されちゃった人」の姿はもう悲惨としか言いようがなく、近くでその会話を漏れ聞くと
「突然警察官に呼び止められてあわててしまったんです!」
と嘆いている。

普通に生活していて、そんなに大勢の警察官に囲まれることは普段まずありえない。
いきなり警察官に呼び止められ荷物検査だ、自転車の照会だを言われると驚くのと同時に狼狽してしまうのも頷ける。

記者の知人で、ミリタリーを趣味とする40代半ばの既婚者がいる。
その人によれば「迷彩柄身に付けてあの街に行くと、ぶっちゃけ毎回呼び止められるよ」とのこと。
持っている物の内容によっては、こちらが危険物と認識していなくても、容赦なく最寄の警察署に連れて行かれたことも1度や2度ではないそうだ。

ただ、事件以降こうした日々の活動を通じ犯罪防止に努める警察官の苦労も良く分かるしそれを否定するつもりもない。

でも、一声無線で呼びかければ何人もの警官が直ぐに集合するこんな狭いエリア、「少しお手柔らかにしてやってもいいんじゃないか?」と思う時がある。

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