国民生活センターでは寄せられた苦情の中から、問い合わせの多い苦情を定期的に発表している。
その中でも一際目を引くのが「オンラインゲーム」に関する苦情。
苦情の多くは、運営会社の対応に関するものが殆どだが、それ以外にはプレイヤーも利用規約をきちんと確認しないままに他プレイヤーと取引を行い詐欺にあったものから、アイテム紛失に関するものまで様々。
そしてここ数年で急増しているのが「無料」を謳ってユーザーを勧誘する、いわゆる『基本プレイ料金無料』のサービス。携帯電話などで「無料」を謳うゲームサービスの場合は特に深刻で、決算手段の手軽さから「有料」とは気づかないままにアイテム購入を行い、後に思いもよらぬ金額を請求されることでその『サービス自体の本質』に気づく事が多いという。

国民生活センターではそうした問い合わせに対して、該当する企業への表現指導は勿論、苦情を申し立ててきた人に対しても「子供に利用させる時には保護者が利用規約を確認する」などの指導を行っている。

オンラインゲームの場合は、利用料金が一定の期間固定で必要なゲームと、利用料金無料だがアイテム購入には購入費用が必要なゲームの2パターンが存在する。
ただし、前者の場合には、一定の期間料金を固定で支払う事で基本的には利用料金以外かからないものと、期間料金+アイテム購入料金が必要なハイブリットタイプの2パターンが存在するなどその内容は複雑化しており、「オンラインゲーム初心者」にとっては利用を開始する際、必要な費用タイプが即座にして判断しにくい状況が生まれている。

ちなみに「無料」を謳う表現には現在「基本料金無料」、「基本プレイ料金無料」など『無料』という表現は残しつつも、ゲームを運営する会社によってその表現はまちまち。

利用者側によるサービス加入時点での利用規約確認は勿論の事だが、業界全体でばらついているサービスに対する表現や、決済ルールに関する何らかの統一ガイドライン設立も早急に期待される。

▼国民生活センターに寄せられている声
・携帯電話の無料オンラインゲームで遊んでいるが、途中から有料アイテムが必要となり、それを購入してもゲームをクリアできない。

・オンラインゲーム上で知り合った相手からアカウントを購入する約束をし、入金したが一向に受け取れない。どこに相談すべきか。

・友人が携帯電話のオンラインゲームで課金アイテムの交換をした時にだまされたようだ。事業者に言っても対処されない。

・有料のオンラインゲームに参加しているが、システムの不具合で2時間ほど中断したため購入したアイテムを失った。補償してほしい。

・オンラインゲームで行われる荒らし行為や違反行為について、運営業者が放置している。メールで伝えても改善されない。

・テレビで無料とCMをしているゲームサイトに、無料ならと思い、娘のために自分の携帯電話で登録をした。娘は本当のお金が必要だと思わず、1つ5,000円のアイテムを多数購入して10日ほど遊んだ。後日携帯電話会社から約10万円もの請求書が届いた。

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