日本のインターネットの世界では「匿名」前提での交流が主を占めている。
みなハンドルネームや匿名での状態で、インターネットの掲示板やその他のサイトを通じて交流することがもっぱら。
顔が見えないままの交流ということもあって、強気な発言を誰彼かまわずふりまいて相手を簡単に傷つける人も少なくない。
そんな「ネットの中の嫌な人」と呼ばれる人達は実際にどんな人達なのか?
その疑問を解決すべく、某コミュニティサイトのオフ会と呼ばれるイベントに参加してみた。サイト内では強気の発言で注目を集めるAさんとCさんが参加するという事で、実際どんな人なのかwktk(ネット用語で「ワクテカ」の略で、期待をしているという意)しながらお話してみると……。

Aさん
普段ネットの掲示板では誰彼かまわず反論をして敵が無駄に多い人。あまりに相手の事を考えない発言が多く、かなり嫌いな人でした。
実際に会うと穏やかなお兄さん。ごく普通のサラリーマンという感じ。
ただ若干せっかちな性格が垣間見える。
ネットの世界での印象とリアルな世界での印象をもって判断すると、恐らく「良い人なんだけど、せっかちな分思ったことをそのまま書いてしまうだけの人」なんだと思う。

Cさん
ネットの書き込みでは熟考をもって書いている風ではあるが、理路整然とした発言からかなり厳しい印象を受けていた人。
実際に会うと穏やかな人で、ネットでの発言内容とリアルでの発言内容にそこまでの差分はないものの、やはり実際にお会いした場合、その人間性の穏やかさからかネットでの冷たい印象は薄い。

両方の方は、筆者がネットを通じて交流する上でかなり「嫌い」な部類にジャンル分けされていた。
お会いする前の印象は「KY(空気よめない人)」といった感じ。
ネットの世界ではリアルな交流にはない「文字だけでの表現力」というものがかなりの部分で問われる。
相手に対してどんな印象を与えるのか考えながら伝えていかなければならない。

今回実際に会ってみて「こんな人だったのか!」と肩透かしをくらった反面、「こんなにも良い人達なのに表現力の問題でこんなにも損しているのか」という気持ちも受けた。

匿名や顔が見えないという部分でついネットの世界では「強気発言」をしてしまう人が多い。
でもネットもリアルもその向こう側にいるのは「生身の人間」であることに変わりはない。

今回筆者は実際にお会いすることでその誤解を解くことができたが、普段ネットの交流の中でそんな機会は稀である。
ネットの世界での交流を行う上では「ある程度の思いやり」も多少は大切なものなのだと再認識させられる出来事でした。

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