フランス代表のローラン・ブラン監督が10日、今年最後の代表戦となるイングランド戦(17日、親善試合)のメンバーを発表した。

 顔触れはこれまでユーロ2012予選を戦ってきたメンバーとほぼ同じ。唯一の違いは左サイドバックのエリック・アビダル(バルセロナ)が復帰したことだ。アビダルはブラン監督になってから初選出となった。ここ数試合、同ポジションのガエル・クリシ(アーセナル)が調子を落としていることが影響した。ただしクリシもメンバー入りしており、外れたのはまだ試合に出ていないブノワ・トレムリナス(ボルドー)だった。

 最大のサプライズは、フランスリーグで主審を突き飛ばして出場停止が続いているMFアルー・ディアラ(ボルドー)が招集されたことだろう。ディアラは1ヶ月近く実戦から遠ざかっているが、ブラン監督が主将に寄せる期待と信頼は揺るがない。その一方で、ポジションが本来の中盤に戻り、ケガも回復したジェレミー・トゥララン(リヨン)は今回もまた招集されなかった。

 中盤は、アブー・ディアビ(アーセナル)、ブレーズ・マテュイディ(サンテティエンヌ)をケガで欠くことにもなったが、代わりに選ばれたのはヨアン・カバイ(リール)。トゥラランに対するブラン監督の評価はどうも高くないようだ。

GK:ロリス(リヨン)、マンダンダ(マルセイユ)、カラソ(ボルドー)
DF:サニャ(アーセナル)、ラミ(リール)、メクセス(ASローマ)、サコ(パリ・サンジェルマン)、クリシ(アーセナル)、アビダル(バルセロナ)、レヴェイエール(リヨン)
MF:A・ディアラ(ボルドー)、エムヴィラ(レンヌ)、マルダ(チェルシー)、グルキュフ(リヨン)、ヴァルブエナ(マルセイユ)、ナスリ(アーセナル)、カバイ(リール)
FW:ガメロ(ロリアン)、オアロ(パリ・サンジェルマン)、ベンゼマ(レアル・マドリー)、レミ(マルセイユ)、パイエット(サンテティエンヌ)