3日のチャンピオンズリーグ(CL)グループG第4節、ACミラン対レアル・マドリーの大一番は、マドリーが土壇場のロスタイムで同点に追いつき、貴重な勝ち点1を奪って決勝トーナメント進出を決めた。

 同点ゴールをあげたのは80分から投入されたペドロ・レオン、そのアシストをしたのが73分からピッチに入ったカリム・ベンゼマと、モウリーニョ監督の采配がピタリと当たった格好だ。

 監督は試合後の記者会見で、「ベンゼマにとって喜ばしいこと。調子はいい。変わりつつあるし、幸せを感じている」とスペインのメディアからプレッシャーを受け続ける大器の活躍を喜んだ。

 「もしベンゼマがこの活躍を続けるなら、それに感謝する必要がある。選手に感謝するとは、記者会見でほめることじゃない。彼に出番を与えることだ」と話すモウリーニョ監督。「ベンゼマだけじゃなく、イグアインのこともうれしい」とクラブの欧州通算700得点という記念ゴールをあげたエースも同様に称える。「2人が揃って好調なのが重要なんだ」とベンゼマに集中しがちな報道陣の関心をかわしながら、2人のストライカーをうまく使い分けていく構想への手応えをにおわせた。