シーズン開幕前はレアル・マドリーへの移籍が騒がれたフランス代表MF、フランク・リベリ。本人も移籍を強く望んでいたが、クラブが強硬に拒否し、実現しなかった。その後はケガに苦しみ、“未成年買春疑惑”のスキャンダルも発覚、さらにはチャンピオンズリーグ(CL)決勝出場停止の可能性も高い(18日に最終決定)など、個人的には散々のシーズンだった。

 バイエルン・ミュンヘンのスポーツディレクター、クリスチャン・ネルリンガー氏は12日、ドイツのビルト紙に「リベリと密に連絡をとっているが、彼はバイエルンでの現状を非常に前向きに考えているようだ。契約を延長する可能性は大きいと見ている」と語った。

 フランスのレキップ紙も14日、この情報を確認し、リベリがスキャンダル後にクラブから支援を受けたことに恩義を感じて、バイエルンとの契約延長に合意した模様だと伝えた。

 バイエルンにとっては、看板選手の残留が決まれば、来シーズンに向けて弾みがつく。ルンメニゲ代表取締役が、「ケーキはすでにある。あとは土曜日、その上にクリームを乗せることができる」と語ったように、リーグ優勝につづいて、ドイツ杯(決勝15日、対ブレーメン)を制し、1週間後のCL決勝に臨みたいところだ。