国際後継者フォーラム(東京都港区、二条彪代表)は、オーナー企業の二代目経営者と従業員を対象とした教育研修プログラムをスタートした。

 同社は、多くの中小企業が人材採用や育成に不安を抱えている中で、経営者と社員が一致団結をして景気回復に備えるための準備が急務と考えており、「後継者に求められる6つの力 養成元年」「利潤の源泉は人材」などをテーマに、経営者と従業員双方に向けた研修カリキュラムを用意している。

 経営者向けのプログラムでは、二代目経営者に求める力として、「心構え」「経営理念」「財務知識」「コミュニケーション」「マーケティング」「リスクマネジメント」の6つの力をポイントに置いて、後継者であるからこそ感じる苦悩と孤独感に対してどう向き合っていくべきか、どう会社を導いていくかを学び、経営者として実践できるレベルに達することを目的としている。

 一方で、従業員向けには、中小企業に勤める方を対象として作られたハンドブックを用いた研修を企画。従業員の意識の向上を図ることを目的としている。

 自身も後継者として会社を引きついだ経験のある二条同社代表は、「景気が目まぐるしく変化する中で、優秀な人材を根付かせるためには、経営者と従業員が一つの課題に対してどう取組むべきかを繰返し意見交換できる環境が重要と言えます。そのためには、従業員と同じ目線に立って思いや考えを理解しつつ、手本として従業員を導かなければなりません。研修プログラムを通じて、二代目経営者には、経営者としてのバランス感覚を養っていただきたい。また、企業経営の本質を理解し、組織の結束力の強化に繋げていただきたい」と力を込める。

国際後継者フォーラム

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