スペイン国王杯準決勝でラシン・サンタンデールを破り、決勝戦進出を決めたA・マドリー。ディフェンス崩壊、監督解任などリーガでは不調が続いていたが、ここに来て少しずつ安定感を取り戻しつつある。この冬の移籍市場ではユベントスからヂアゴが加入。中盤で早速レギュラーを掴んでいる。

 そんな改造中のチームの中で、ポジション争いが激化しているのがGKだ。今シーズン開幕前、バジャドリードからスペインU-20代表のセルヒオ・アセンホを獲得していたA・マドリー。カシージャスの後継者とも言われ、GKとしては小柄ながらバルサも一時注目していた将来有望のGKだ。しかし、リーガが進むにつれイージーミスを連発。失点が重なった。

 そんなアセンホの代役として登場したのが、カンテラ出身のデ・ヘアだ。シーズン前は第3GKと位置づけられていたが、アセンホがU-20代表で抜けると安定したセービングを見せ、一気にレギュラーの位置を獲得。キケ監督も、「アセンホは初歩的なミスをしてしまった。もちろんカシージャス、レイナなど偉大なGKもミスはしてきた。彼もそういう偉大なGKになると思うが、今はデ・ヘアの調子が良い」とカンテラGKに信頼を置く。

 若手GK2人が争う一つのポジション。GKコーチのエミリオ・アルバレスは、「2人とも若いGK。いきなりベテランが入ってきたわけではない。こういう競争は大事。一人が確実にレギュラーで、もう一人が控えと決まっているカシージャスとディデクの関係よりは良い」と話す。どちらも将来有望な下部カテゴリーのスペイン代表選手。GK大国スペインの将来に心配はなさそうだ。

(スペイン通信)