広瀬香美(撮影:野原誠治)
 昨年12月、ベストアルバム「タイアップコレクション〜広瀬香美のテレビで聴いたあの曲達〜」と、シングル「とろけるリズム」を同時発売した広瀬香美。同年7月にtwitterを開始して以来、25万人を越えるフォロワーを集める“冬の女王”が、1990年代の冬のドラマ主題歌をカバーしたアルバム「DRAMA Songs」を発売した。

――今回、「DRAMA Songs」を出すことになった経緯を教えて頂けますか?

広瀬香美(以降、広瀬):カバーはもう10何年か前に、デビューして何年かして1作出しているんです。実はカラオケに行くのが大好きだし、人の歌を歌うのが大好きなので、1枚目を出させて頂いて。以来、毎年のように「カバーをやりたいね」という話になるんですけど、オリジナルアルバムの制作だったりでなかなか出来なくて。こんなに経っているなんて思っていなかったんですけど、やっと念願が叶って2枚目ができたなと思っています。

――一口にカバーといっても、アーティストや選曲など色々ありますが、なぜドラマの主題歌をカバーされたのですか?

広瀬:「どんなカバーアルバムにしようか?」ということで、私に選ばせたら、自分が好きな、カラオケで歌う曲をどんどん選曲してしまうので、「それはどうなんだろう?」ということで、「じゃあ、もうスタッフが決めれば。どんなアイディアがあるのか出して下さい」という所から。ドラマの主題歌で、冬限定で、皆さんが知ってらっしゃる有名な曲だけを集めたら、とても素敵な1枚のアルバムになるんじゃないですか?ということで。結構、スタッフの間で「いいね!」という話になって、私も「いいね!」という。

それで冬の主題歌を集めてみたら、アルバムの3倍ぐらいあったんですよ。やっぱり、あの頃はドラマの主題歌がヒットチャートをすごく賑わせていましたし、その中で歌いたい曲もたくさんあったんですけど、投票制というか、スタッフの中で「これを歌わせたい」とか「歌わせたくない」ということで、こういうラインナップになりました。私がカラオケで歌った曲はあまり選ばれなくて(笑)。「歌ったことが無い、男性の曲がとても多いんだな」と後で感じました。始めから練習し直した曲が多かったです。

――今回の「DRAMA Songs」以前から、カラオケなどで歌ったことがある曲はありましたか?

広瀬:「Time goes by」と、「CRAZY GONNA CRAZY」は女性が歌ってらっしゃるので、歌ったことはあったんですけど、あとは歌ったことが無かったですね。結構、男性の方が多いですもんね。

――男性の方をカバーすることに対して、特に違和感は無く?

広瀬:はい、別に。とても有名な曲ですし、もうリスナーの皆さんから素敵な曲に育てられている曲なので、丁寧に歌うしかないなと思いながら、一生懸命に歌わせて頂きました。

――広瀬さんご自身は、今までドラマはご覧になられるタイプでしたか?

広瀬:実はあまりドラマを見ていなくて。ドラマというよりも、あまりテレビを見ていないんですよね。小さい時からの習慣で、ずっと音楽を勉強をしてましたので、お稽古ごとがすごく忙しくて。学校が終わったら、お稽古に行って、塾に寄って、帰って来て宿題をしたら、もう寝る時間みたいな所でずっときていたので、あまりテレビを見ずに生きてきましたので。今でもテレビは見ないですね。