――男性の立場として聞いてると、若干耳が痛いような…(笑)。

広瀬:え!本当ですか?褒めているんですけど(笑)。女の子はそんなに一途にはなれないなと思うんですけどね。男性の作り方と違って、私はちゃんと「それはそれ、これはこれ」という風に作る女性なんだなということを強く感じましたし。

逆に男性っぽく作ってみようと思って、ちょうどこの時にTwitterで発表していた「ビバ☆ベスト」の5曲目の「ビバ☆クリスマス〜君への贈り物」という曲を作らなきゃいけなくて。じゃあもう、ちょっと浜田省吾風に、小田和正風に、詞をドンッと言いたいこと書いて、それにメロディーを乗っけていこうと思って、男性風に作ったのが「ビバ☆クリスマス〜君への贈り物」という曲なんです。それでピアノの弾き語りで発表したら、やっぱり男性からの受けが良かったように思います。なので、作り方を変えることが出来たのも、今回の「DRAMA Songs」の制作のお陰だと思います。

――男性の方が曲先ではなく、詞先の傾向があるんですかね?

広瀬:もう詞を伝えたいんだなぁー、お前に愛を語りたいんだなぁー、みたいな所は絶対にあると思います(笑)。

――受け取り方は人それぞれかとは思いますが、作る側として、広瀬さんは自分の曲を聴いてくれた人にどんな影響を与えられたらいいなとか、こういう風に思ってくれたらいいなと考えていることはありますか?

広瀬:人生は短いから、悩んで立ち止まっていると、人生は進んじゃっているので。もちろん悩みごともあるだろうから、ササッと悩んで、早く明るく楽しく、できる限り前向きに考えて、一緒に歩いていきましょうと思っています。私も全部、人生そういう風に生きていますから、曲の中には必ずそういうものが織り込まれていると思いますので、「広瀬さんの曲を聴いたら元気になる」とか「よしっ!明日、頑張ろう」とか思ってもらいたいですね。

――1月下旬から2月に掛けて東京・名古屋・大阪でツアーが予定されていますが、どんな内容になりますか?

広瀬:私だけの一人舞台で、ピアノの弾き語りの2時間のコンサートになります。12月に発売したベストアルバムの中からと、今回リリースになる「DRAMA Songs」の曲から選びまして、20曲弱を弾き語っていこうと思っています。この弾き語りのコンサートも、もう今年で3回目になりますけど、なかなか私もお客さんもドキドキして、いい感じです(笑)。

――なんでドキドキするんですか?

広瀬:「一人ぼっちで大丈夫かな?」という不安が、みんなあるんだと思います。緊張感が漂うんですよ(笑)。そのドキドキ感がいいなと思いながら、楽しんでやっているので、今年もそういうコンサートです(笑)。

広瀬香美 カバーアルバム「DRAMA Songs」特集