日本ファルコム代表取締役、近藤季洋氏

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先日、日本ファルコムより発表された『音楽フリー宣言』について直接日本ファルコムに伺い、
代表取締役である近藤季洋(こんどうとしひろ)氏と稲垣 貴士(いながきたかし)氏にフリー宣言について聞いて来たぞ!
どのような経緯でフリー宣言になったのか、楽曲を自社管理した理由など様々な日本ファルコムポリシーまで聞けちゃうぞ。


■フリー宣言、その切っ掛けは問い合わせの多さだった?
記者 日本ファルコムさんが先日『音楽フリー宣言』を行ったのですが、どういった経緯で音楽使用をフリーにする事となったのでしょうか?
近藤季洋(以下、近藤) 私たちの作っているゲームはRPG(ロールプレイングゲーム)というジャンルが多いんですけど、ドラマ性だとか物語を追っていくゲームなので1タイトルあたりの曲が多いんですよ。今PSPで発売している『空の軌跡』というシリーズがあるんですけど、1作目から3作目までありましてそのシリーズだけでも150曲あるんです。RPGは物語があるのでいろんなシチュエーションの曲があるんです。ゲームは常に音楽が流れていますから。激しい戦闘だったり、仲間が死んでしまう様な悲しいシーンだったり。それもあってかいろいろな分野の個人や法人様から問い合わせが元々あったんですよ。演奏会で演奏したいだとか番組内で使いたいとか。やはり曲のジャンルが多いのがそういったものに対応出来るんだと思うんですよね。今まででしたら法人であれば契約を結んで許諾を行うという形でしたが、個人ですと難しくて法人との線引きが曖昧になってしまっている。こちらからも積極的に許諾が行えない状況だったんです。自社で楽曲を管理しているわけですし、どうせなら使って貰おうとなったわけです。いろんなところから自分たちの曲が聞こえたら楽しいですよね。


■楽曲管理団体に登録しなかった理由
記者 今まで楽曲管理団体(JASRAC)に登録せずに自社で管理してきた理由は?
近藤 一番大きな理由は開発を行っていく上で曲は好きなタイミングで使いたいですよね。自分たちの好きなタイミングで楽曲を自由に使える、といった機動力を確保しておきたい。そのために自分たちで管理しよう、となったんです。これは創業者の加藤の時から一貫しています。
記者 このようにフリー宣言することによってメリットとデメリットがあると思うんですが、宣言後のメリット、デメリットはお考えでしょうか?
近藤 メリットでいえば、制作する立場としては様々な場面で使って頂けると嬉しいです。
稲垣  知らなかった人に知って貰える機会が増えるというのは大きなメリットですね。
記者 私の友達で宣言後に日本ファルコムさんの音楽を聴いたらしく、「なにこの音源(FM音源)! 格好いい!」と惚れ込んでました。
近藤 それは嬉しい!!! 一番嬉しいです! まさにそういうのが狙いです。『イースII』の曲なんかは20年前の曲なんですが、未だにクォリティ高いですし着メロにもなってますし。


■フリー宣言してから3000件の問い合わせ
記者 どういった方に使ってほしいですか?
近藤 惚れ込んだ方、あらゆる方に使ってほしいです。実はフリー宣言をしてから最初の3日間で3000件以上の問い合わせが来たんですよ。その中で具体的な例としましては「バレエの音楽に使いたい」とか。
あとはコンサートの演奏曲や日本ヨーヨー連盟さんが推奨曲にして下さってるみたいで。
記者 3000曲という数がネットでも話題になってるみたいなんですよ。
稲垣 3000曲という数も勿論そうなんですが、楽曲のクォリティに関しては自信がありますので。
発表段階では3453曲(2009年6月)となっていますが、新作が発売されるごとに曲数は追加されていきますよ。
記者 今後発売されるゲームももちろんフリー宣言に適用されるんですね。
稲垣  来月(7月16日)には『イースI&IIクロニクルズ(PSP)』が発売され、9月17日には『イース7(PSP)』が控えていますからね。
近藤 あと3ヶ月で3500曲を超えちゃいます。


■一部楽曲が使えないゲーム
記者 日本ファルコムさんのゲームで一部他社さんが作っているゲーム(ローカライズ作品)がありますがそちらは音楽フリー宣言に含まれるのでしょうか? グラビディ社制作の『アークトゥルス』など。
近藤 基本的には弊社からCDが発売されている作品が対象になります。
記者 主に日本ファルコムさんから販売(特典含む)されたサウンドトラックになるんですね。
近藤 100枚以上に及ぶ音楽CDから自由に使って下さい。


と、音楽フリー宣言について聞くことが出来た。
音楽素材に困っている方は是非日本ファルコムの楽曲を使ってみては如何だろうか?
3453曲という豊富な楽曲をこのように提供してくれる日本ファルコムの寛大さにネットでも話題になっている。
今までイースを遊んだことが無かったユーザーもこれを機会に遊ぶようになって欲しいものだ。

後半は7月に発売される『イースI&IIクロニクルズ』と『イース7』の紹介を行うぞ。

参照:日本ファルコム株式会社
参照:ファルコム音楽フリー宣言
参照:JYYF 大会推奨曲の拡充について日本ヨーヨー連盟(JYYF)

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