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前半に引き続きGIGAZINE(ギガジン)』に突っ込んだインタビューをお届け。
後半はギガジンの始まりから電源周りとマニアックなところまで突っ込んで聞いてみたぞ。
今まで知らされていなかったギガジンの裏側を知ることになるかも?


■記者募集? 「まさしく今募集中」
記者 先ほど常時記事を書いている記者の方が3名ほどいると言っていましたが、今後記者を募集することはないのでしょうか。
山崎恵人氏(以下、山崎) まさしく今募集中で2ヶ月くらい前からアクセス解析記事の序文の所に「もうそろそろ募集するよー」って書いてたんですよ。先月には「募集します」って明言して書いていますので、一応それ用の単体エントリーも掲載予定です。実は今まで過去に2回募集してるんですよ。1回目はサーバーやシステム周りをやってくれる人を募集し、2回目では英語版ギガジンを作ってくれる人を募集しました。で、3回目になって初めて編集部員・記者を募集することになった、というわけです。これまでも度々、「ギガジンさんは新しい記者とかそういうのは募集しないんですか?」という問い合わせが結構あったんです。そんなわけで「俺が素晴らしい記事を書いてやるぜ!」「ギガジンを変えてやるッ!」という方がいらっしゃるのであれば、是非応募して頂きたいと思います。あと、既存のメディア経験者の方からも時々、「ギガジンは新しい編集部員や記者を募集してないのか」という問い合わせが来るのですが、既存のメディアほどの高給は保証できないので、お金を儲けたいであるとか、キャリアアップしたいという方にとっては、全然魅力的では無い職場なのではないかと思います。
記者 どういった方に来て欲しいですか?
山崎 ふつうに記事が書ける人ですね。実際問題として、どうして現役のブロガーを誰一人として採用せず、雇っていないかというと、ブログに書いてるような日記やエントリーとは方向性や書き方が少しずつ違うんですよ、ギガジンの記事は。私小説や自分の意見を書いているケースとはまた方向性が違いますから。ギガジンがもうちょっと大きくなったら、そういった傾向の記事もコンスタントに書けるような体制になると思うのですが、まだそのレベルまで至っていないと考えています。だから、普通に記事を書き、普通に取材へも行き、可能であれば独自性の強い記事なども含めて、ガンガン記事を大量生産してギガジンの知名度やブランド力をぐぐっと底上げしてくれるような人であれば、誰でもウェルカムです。
記者 ブロガーと言われるのは違和感ありますか?
山崎 ブロガーと言われることについては、僕個人であれば違和感は無いです。実際、僕だけがほかの記事とは毛色の違う、ネット上でいろいろと話題になる記事を書いていることが非常に多いので。


■ギガジンが始まるまで
記者 山崎さんがギガジンを始めた経緯みたいなのをお聞かせ下さい。
山崎 ギガジンは大学にいるときに個人で開始し、それを見たソフトバンクの出版部門の編集長が声を掛けてくれたのがきっかけで大学卒業まで4年近く原稿を執筆し、そのときに一度も締め切りに間に合わなかったことがなかったという実績を買われ、そのまま編集部員になったというわけです。
記者 で、その後はギガジンをやりながらライブドアに転職して、その後は独立ですね。
山崎 ですです。
記者 ライブドア時代のギガジンと独立したときのギガジンとの違いってあります?
山崎 やはりライブドアの看板が無くなったのが大きいですね。取材も行けないですしね。だからインターネットという身の回りだけで完結しなければいけない。元々ギガジンは頻繁に取材に行くというスタンスでは無かったので、あまり変わらなかったと言えば変わらなかったかも(笑)
記者 ライブドア時代の思い出ってあります?
山崎 そもそもライブドアに入社できたのが奇跡だと思いますので。
記者 ライブドアに転職した理由は?
山崎 ちょうどその時に報道部門を募集していたので、応募してみたところ、なぜか通りました。


■電源周りが凄い?
記者 ギガジンさんは電源周りについてかなり苦労している、と聞いたのですが。
山崎 この部屋を見てもらってもわかると思うのですが、あちこちコンセントだらけじゃないですか。こうでもしないとあっという間にコンセントの数が足りなくなっちゃうんですよ。たこ足配線になって非常に危険ですし。もちろん電気の使いすぎでブレーカーもすぐに落ちてました。
記者 電柱から直接電気を引いてるって聞いたのですが。
山崎 そうそう、リフォームする時に「ここ全然電源も電気も足りないんですけど」って聞いたら、こうして電源がぽこぽこ増えたという次第です。あ、電源って増やせるんだって思いましたね。普通の会社だと電源として使うコンセントの数が増えたりとかしないじゃないですか。
記者 ということはここにもサーバーがあるってことですか?
山崎 はい、社内にもサーバーがあります。外に置いているサーバーとギガジンに置いているサーバーの両方をチマチマと組み合わせて、なんとかやっている感じです。
記者 ギガジンを見ている読者がアクセスしているのは外部のサーバーですか?
山崎 いえ、社内のサーバーです。 でもたまにサーバーが重くなってくると、外部のサーバーに切り替えたりします。「あれ? ギガジン重いぞ」って思って次の瞬間に軽くなった場合、それは外部に切り替わったときですね。
記者 今ってそういったエンジニアの方もいらっしゃるんですか。
山崎 はい、いますよ。せっせと頑張ってくれています。何か技術的な記事を書いてくれたらかなり記事がヒットしそうなんですが、書く暇が無いらしいので(笑)。書く暇が無い理由はみなさんがもの凄いアクセスをしてくれているおかげです。で、それを捌くために「あーでもない、こーでもない」と工夫を続けて漸く手が離れると思ったとき、またヒット記事が出る(笑)。「いったいこの作業はいつまで続くんですかねー」とうれしい悲鳴をいつも上げています。2ちゃんねるの元管理人であるひろゆきさんが「どうやったらアクセス増えるんですか?」という質問をどこかでされて、それに対してひろゆきさんは「サーバーを拡大すればするほど、それに合わせて人は増えていきます」と言ったそうです。まさにその通りかなと。
記者 じゃあ電源の方も常に容量を増やしてる状況なんですかね?
山崎 そうなんですよ。半年に一回くらい工事に来てもらったりとか、回線増やすときに新しく引っ張って来たりとか。もう壁に開けた穴をそのまま放置して開けっ放しでも良いんじゃないかなと思うほどです(笑)。


■読者が寄れば文殊の知恵
記者 今後のギガジンはどうなるのか教えてください。
山崎 僕自身がこの2、3週間はこの建物からまったく出ていないので、何とかして人を増やして自由になりたいですね。
記者 じゃあ社員募集の事も言っておいてください。
山崎 社員募集するときにはライブドアニュースにそのこと自体を記事として配信しちゃうかもしれません(笑)。ギガジンでは新卒・中途・経験者・未経験者・性別・年齢を問わず、幅広く人材を求める予定なので。あと、実は数ヶ月前からギガジンの英語版(http://en.gigazine.net/)をひっそり始めてるんですよ。よく海外のウェブメディアやブログメディアが日本用にローカライズされて上陸するというのは見ますが、その逆パターンですね。あとは英語版で人が増える法則を教えて欲しいですね。「お前は一体どれだけ他人に頼るつもりだ?」とか言われそうですが、基本的に読者の方が賢いので・・・。それに“三人寄れば文殊の知恵”と言いますが、まさに“読者が寄れば文殊の知恵”ですね。


以上、前半・後半の2回にわけでお届けしたギガジンのインタビュー。
大手サイトなだけあって、やはりブログを運営するような体制では行えないようだ。
そこにはみんなが知らないような苦労があり、日々の記事を閲覧できるように努力してくれている。
インタビュー中にもあったように成長を続けるギガジンの今後が気になるところだ。

またインタビュー中には語られていなかったが、是非書いて欲しいと頼まれたことが1つ。
「ギガジンを売って欲しい」という問い合わせが頻繁に来るらしいが、売る気は一切無いとのことだ。
今、ギガジンを狙っている企業や団体の方には残念なお知らせだが、ギガジンは今後も独自で突き進むようだぞ。

関連記事:前半を読んで見る
参照:ギガジン


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