Aira Mitsuki(撮影:野原誠治)
 2008年3月に北京五輪へのリスペクトソング「チャイナ・ディスコティカ」でメジャー・デビューを果たし、9月にはファーストアルバム「COPY」を発売。翌10月に発売したセカンドシングル「ロボットハニー」がスマッシュヒットを記録し、iTunesダンスジャンルでは2008ベスト・ニュー・アーティストに選ばれたAira Mitsuki。1月21日にはメジャー・サードシングル「サヨナラ TECHNOPOLiS」とHMV限定シングル「Valentine STEP」を同時発売。両作は1月20日付けのオリコン・デイリーランキングでそれぞれ初登場15位と23位を記録した。

――近未来的なアルバム「COPY」から一転、前作の「ロボットハニー」はガーリーなシングルとなりましたが、その反応はどうでした?

Aira Mitsuki(以降、Aira):「ロボットハニー」は「COPY」よりも全然聴きやすくて、ポップだと思うので。1月21日にCDを2枚リリースするんですけど、「ロボットハニー」で好きになってくれた人は多分、「サヨナラ TECHNOPOLiS」よりは「Valentine STEP」の方が好きだろうなと思います。

――でも、そのどちらもAira Mitsukiの中にある一面という。

Aira:そうですね。

――「サヨナラ TECHNOPOLiS」は、「COPY」から更に突き抜けて、月に行っちゃいましたが、ジャケットなどのビジュアルイメージはどのように?

Airaブログにも書きましたけど、歌詞では若者の心の中の崩壊を歌っていて、実はそれがキーコンセプトになっているんです。あとは時代的にも今、メインストリームにエレクトロとかテクノポップが溢れてるじゃないですか。時代は時代だけど、Aira Mitsukiにしか出来ない、Aira Mitsukiに求められてる面白さというか、一風変わった感じというか、突き抜けちゃってる感というか(笑)。そこを大事にしたい、そういうのを求められてるんじゃないかなと思って。

――アーティスト写真では、月の上で宇宙服脱いで笑ってますよね。

Aira:人間じゃないですね。

――今回の衣装はどのように?

Aira:今着ている衣装は結構サイバーな感じにしたくて、蛍光カラーを取り入れたり、ビニール素材のベストにするとか、結構Airaも提案させてもらったんですけど。ジャケットはもう宇宙なんで宇宙服で、というのが前提でしたね。


――MySpaceでミュージックビデオが視聴可能になってますが、何かアイディアを出されたことは?

Aira:映像のディレクションはディレクターさんと話して、いつもよりカット数多めにというか、イラストと絡んだ感じのことをやりたくて。衣装もバババッて切り替わっていく所があるんですけど、そこはストリートっぽい衣装でという話し合いをしてて。その中で、私服だったり、自分で選んだものを着た感じです。衣装は結構、自由でしたね。

――正直、前回の「ロボットハニー」は若干、可愛らし過ぎるイメージがあったんですけど。

Aira:Airaも思いました。

――もちろん音からイメージしている部分はありつつも、今回は時間も深夜のクラブ帯だったり、等身大のAira Mitsukiに近いのかなと。

Aira:素に近いかも知れないですね、暗闇の中歩いている所とか。

――普段、クラブイベントとか行くんですか?

Aira:クラブイベントに自分が出る立場じゃないですか。仕事だったら分かるんですけど、遊びで夜に体力を消耗するというのが反対に「すごいな」と思って。「寝ないんだ?」みたいな。次の日がキツいという(笑)。

――何を年寄り臭いことを(笑)。二十歳になったので、クラブイベントも観に行けるようになったことだし。

Aira:去年の10月に、GAN-BAN NIGHTに行きました。その時はJUSTICEとかBOYS NOIZEとか、すごくたくさん来てて。でも「観たい人が全員揃ってる」みたいなのじゃないと、あんまり行かないかも知れないです。

――二十歳になって、変わったことはありますか?

Aira:いや、何にも変わんないですね。あ!「経済的に自立しよう」という気持ちが芽生えてきたことですね。

――本当に、我が道を行き始めた感じですね。

Aira:「サヨナラ TECHNOPOLiS」で、我が道を。

――歌詞を見てても、等身大のAira Mitsuki本人に近いなと。

Aira:それはすごくありますね。今年は自分の中で「明るく笑って楽しい1年にしよう」って決めたんで、あんまり内面のことについて色々と考えないようにしようという結果になったんですけど。去年は色々と、10代から20代という節目もあったり、しかも厄年だったんですよ。