イングランド代表のファビオ・カペッロ監督がアーセナルのFWセオ・ウォルコットを称賛。チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝リバプール戦のセカンドレグで2点目のゴールをアシストした19歳の活躍を「大人のプレー」と褒め称えた。

 8日のリバプール戦で72分から出場したウォルコットは、84分にエマヌエル・アデバヨールが決めた同点ゴールをアシスト。試合には2-4で敗戦しアーセナルの準決勝進出は叶わなかったが、自陣深くからドリブルで持ち上がりアデバヨールの得点を演出したウォルコットのプレーは、カペッロにも衝撃を与えたようだ。

「リバプール戦でウォルコットが残したインパクトは本当に鮮烈だった。2点目のアシストなど、本当に信じ難いプレーだったね。ウォルコットのように、スピードとバランスを備えた選手は過去にもたくさんいた。しかし、CLという大舞台で、しかも試合を左右するあの状況で冷静にパスを選べるのは、スキルと成熟度が備わっている証拠だ」

 先月末に行なわれたフランス代表との親善試合で、ウォルコットを招集しながら試合では起用しなかったカペッロ。しかし、今回の“衝撃アシスト”に心を奪われたイタリア人監督が、この19歳を新生イングランドの主力に据える可能性は十分にある。5月28日に予定されているアメリカ代表との一戦では、カペッロのウォルコット起用法に注目が集まりそうだ。