1998年5月に突然の死を遂げた『X JAPAN』のギタリスト、hideさん(享年33)の追悼コンサート、『hide memorial summit』の開催が決まった。hideさんの10周忌にあたる5月3日、4日に味の素スタジアムにおいて、計10万人のファンを集めて行われるという。

しかし、本イベントの開催に対し、スタジアムサイドに異をとなえたのが、6日に同所で試合を行うFC東京だ。

この日はJリーグディビジョン1第11節として、ホームで名古屋グランパスを迎えうつ予定になっており、直前に10万人規模のコンサートが行われたとなれば、当日のピッチ・コンディションは最悪。クラブの幹部は「試合2日前にやるのはナンセンス。変更を決断せざるを得ないかもしれない」といった怒りのコメントを出している。

また、スタジアムサイドは、2日間でのピッチ・コンディション回復を明言しているが、クラブサイドは、今回の決定が事後報告であったことを問題視。現在は「対応協議中」として、何の発表もされてはいない。

実際に試合会場を変更となれば、クラブにとっても多大な損害を被るだけに、その可能性は低いといえるが、地域密着を掲げる日本サッカー界にとって、クラブとスタジアムの亀裂は、今後も尾を引きそうだ。
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