改修工事を待つJR上大井駅=大井町上大井

 「ひょうたん駅」として知られるJR上大井駅(神奈川県大井町上大井)の改修工事で、工期が約3カ月遅れることが分かった。耐震面での懸念から駅舎のリニューアルを計画したものの、事業者選定が難航。当初予定していた10月の着工はめどが立たなくなった。実施主体の町は不測の事態にも全体の計画に変更はないとし、「年度内の完成を目指す」としている。

 1948年の開業以来、使用され続けている駅舎は70年ごろに駅員が乗客の日よけのためにヒョウタンを植えると、旧国鉄の時刻表の表紙にも取り上げられて知名度が向上。長年町のシンボルとして親しまれてきた。

 だが、老朽化は著しくJR東海は2022年に最低限の機能のみを備えた簡易駅舎化を町に打診。24年に実施した耐震診断の結果、倒壊の危険性が高いことも判明した。こうした事態を受け、地元有志は昨年度「上大井駅舎存続と利活用を考える会」を立ち上げ、小田真一町長に要望書を提出。町はJR東海から駅舎の無償譲渡を受けた上で改修を施す方針を決めた。