「号泣やん」「こんなに泣くなんて」横綱・大の里、“涙”の国歌斉唱に「私も泣いてる」ファンもらい泣き 復活Vで感動の一コマ

<大相撲九月場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館
結びの一番で横綱・大の里(二所ノ関)が大関・安青錦(安治川)を突き出しで下し、じつに1年ぶり自身6度目の優勝を決めた。左肩の故障など、ケガに泣かされる中で、1年ぶりに賜杯を抱き、ファンに横綱の完全復活を印象付けた。国歌斉唱中には人目もはばからず涙を流し、その姿に「号泣やん」「こんなに泣くなんて」「私も泣いてる」「男泣きだ」などとファンも感涙した。
今年七月の名古屋場所は左肩の故障明けで臨み、3場所ぶりに15日間土俵に上がった大の里だったが、9勝6敗という成績で優勝争いに絡めず、悔しい思いをした。今場所は四日目に前頭二枚目・高安(田子ノ浦 ※高は、はしごだかが正式表記)に金星を配給したが、五日目から立て直して8連勝。早ければ十三日目に優勝が決まるという中、大関・霧島(音羽山)に、さらに十四日目は大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)に連敗。3敗に後退し、千秋楽で同じく3敗の安青錦と結びの一番で優勝を決する大一番に臨んだ。そこで見事に結果を出した。
優勝したとはいえ、序盤戦では引きの相撲が見られ、終盤には連敗。大の里に大きな試練が訪れたが、圧力がある程度戻り、千秋楽では盤石の相撲を見せた。苦しんだ1年間を乗り越えて、悲願の賜杯を抱いた。
表彰式の国歌斉唱で大の里は、目頭を抑えて何度も涙をぬぐった。感極まるものがあったのだろう。この大の里の姿は多くの相撲ファンの感動を誘い「号泣やん」「こんなに泣くなんて」「私も泣いてる」「泣いてる おめでとう」「復活の横綱が見れて嬉しいよ」「よくやった」「苦しかったんだろう」「ひとり横綱の重圧あったろうなぁ」などと反響が続々と寄せられた。
涙を見せた大の里だったが、その後、行われた優勝インタビューでは一転、笑顔を見せながら応じた。以下、インタビューの全文を掲載する。
- 1年ぶりの横綱の優勝。おめでとうございます。
ありがとうございます。
- 場所中には見られなかった横綱の表情ですが、今のお気持ちはいかがですか。
去年、ケガをして、どうなるかと思いましたが、この景色だけを見たくて、なんとか頑張ってきました。今日こうやって優勝ができてうれしいです。
- 1年ぶりに横綱を祝福する会場はどう映っていますか。
去年ケガをして思い通りの相撲が取れない1年が続いて、先場所の名古屋でも苦しい思いをしました。こうやって賜杯を抱けたことはうれしいです。
- 横綱の目に熱いものが浮かんでいる姿はなかなかないと思いますが、それだけこの1年は辛かったのでしょうか。
そうですね。また優勝できるのかなと考えた時期もありましたし、この先、大丈夫なのかなって。でも師匠が色々支えになっていただいて、こうやって土俵下で優勝を目の前で見せられたことはすごくうれしいです。
- これから師匠とは祝福があると思いますが、どういう報告をしますか。
今日はここで勝てたので、少しの間余韻に浸って、次の九州に向けて、頑張りたいと思います。
- 今場所は十三日目まで横綱が圧倒的にリードしていました。その中で、連敗して千秋楽を迎えました。その間の気持ちはどうでしたか。
最後は勝ちましたが、途中、余計なことを考えていた自分もいたので、気持ち的にも精神的にも成長したのかなと自分自身は思います。またレベルの高い優勝をしたいと思います。
- 安青錦関との一番は圧倒する横綱の相撲でした。今日に臨む気持ちをお聞かせください。
朝、起きた時から腹を決めて、悔いの残らないような、弱気にならないような相撲を取ることだけを考えていました。2連敗中だったので、たくさんの人から連絡がきたので、それが力になってよかったと思います。
- まさに横綱という番付の責任の重さを見せてくれました。これからどんな相撲を取っていきますか。
また、強い横綱を見せられるよう、しっかり稽古に精進していきたいと思います。(ABEMA/大相撲チャンネル)
