復活Vを果たした大の里

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 涙の復活Vだ。大相撲秋場所千秋楽(27日、東京・両国国技館)、横綱大の里(26=二所ノ関)が大関安青錦(22=安治川)との相星決戦を制して、昨年秋場所以来1年ぶりの優勝を遂げた。

 もろ手で当たりにいくと、一気に前進して安青錦を土俵の外へ突き出した。完勝を収めた大の里は表彰式の国歌斉唱で、目頭を抑えて何度も涙をぬぐった。

 優勝インタビューでは「去年ケガをして、思い通りの相撲が取れない1年が続いた。先場所も苦しい思いをして、こうやって賜杯をいただけたのが本当にうれしいです」と感無量の表情。昨年11月の九州場所で左肩を負傷し、今年の春場所から2場所連続休場を経験していた。

 そして今場所は、1敗で迎えた13日目の大関霧島戦からまさかの2連敗。「途中、少し余計なことを考えていた自分もいたと思う」と振り返る。3敗同士で迎えた千秋楽の相星決戦に向けて「朝起きた時から腹を決めて、悔いを残さず、弱気にならないような相撲を取ることだけを考えていた」と決意を明かした。

 この日の結びを師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は、審判として土俵下で見守った。大の里は「また優勝できるのかなと考えた時期もあった。でも師匠がいろいろ(治療先を)紹介してくれて、支えになってくれた。土俵下に師匠がいて、目の前で優勝を見せられたのがうれしいです」と感謝を口にした。

 現役最多を更新する6度目の優勝を遂げて「また強い横綱を見せられるように、しっかりと稽古に精進して頑張ります」と力強く語った。