旧センター試験・共通テストの正答率が「10%下がった」ワケ。東大生すら「テクニック頼り」になっている現状とは
「自称・東大」を本物かどうか見抜く質問を知っていますか?
それは「センター試験・共通テストは何点だった?」です。
私の周りだけかもしれませんが、なぜか20代も終わりそうな時期に差し掛かってもなお、「センター・共テの点数は?」と聞くと即答してくる卒業生が、一定数存在します。
東大生は、入試の点数にある種の誇りを持っているようです。
事実、入学直後に行われる「オリエンテーション合宿」での鉄板ネタが「入試の難しかった・面白かった問題」なのは、ここ数年の東大生の話を聞いても揺らがないようですし、その数日後に届く試験結果を手に「俺は○点だった!お前は?」と競いあうのが毎年の風物詩となっています。
しかし、ここ数年は東大生ですら85%程度まで得点率が下がっています。東大生がバカになったのではありません。センターに変わる一次選抜試験「共通テスト」が難しすぎるからです。
◆「共通テスト5割」は平均
かつてのセンター試験では、「平均5割」を謳いつつも、結局平均65%程度で推移するのが当たり前でした。
ちょっといい大学を受けるなら、8割9割当たり前といった空気があり、東大レベルではなくても、「80%くらいは取ろう」「英語は9割取ろう」など、それなりに取れる前提で得点計画が組まれました。
しかし、現在の共通テストにおいては、この感覚は全く時代遅れなものとなっています。
公開されたデータによれば、センター試験時代は65%程度で推移していた平均点が、近年は55%程度まで低下する年も頻発しているのです。
科目ごとに取り上げてみても、2022年の数学Ⅰ・Aは平均37.96点、2025年の化学は平均45.34点など、なめてかかっては大やけどをします。
この低下は、学生のレベルが下がったわけではありません。例えば、英語リーディングの試験では、80分で5,500~6,000wordsもの英文を読まなくてはいけません。
大問は8個もあるうえに、すべてが読解問題であり、かつて存在した「発音アクセント」「文法」のような2秒で答えを即断できるタイプの問題はない。
仮に、5,500words以上を80分で読み切るならば、単純計算で1分あたり70words以上読む必要があります。ただ、実際には考える時間や見直す時間も必要でしょうから、最低でも40分くらいは残しておきたい。となると、要求されるのは1分あたり140~150wordsまで跳ね上がります。
