【追悼】張本勲さん…亡くなる1ヵ月半前に見せていた「最後の“喝!”」の中身

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OBたちを一喝!

「7月にお会いした際はお元気に見えましたが……。プロ野球を彩ったスーパースターとの別れは、あまりに悲しいです」(プロ野球解説者の山﨑武司氏)

NPB歴代最多の通算3085安打を放った張本勲さんが9月9日、亡くなった。86歳だった。東映(現・日本ハム)、巨人、ロッテでプレーし、7度の首位打者に輝いた張本さんは、「安打製造機」の異名を取った。

引退後は、『サンデーモーニング』(TBS系)のスポーツコーナーにご意見番として出演。「喝!」「あっぱれ!」の掛け声は、番組の名物となった。若手時代に張本氏から指導を受け、引退後は番組で共演した山﨑氏が話す。

「中日の若手時代に、臨時コーチとして打撃指導をしていただきました。『スタンスを縮めて打ってみろ』と言われたのを覚えています。張本さんはぶっきらぼうなイメージがありますが、実際のところはそれ以上に優しい方でした。番組の打ち合わせでは『周りのことは気にせず自由に喋れよ! 俺が責任取るから』と声をかけてくださいました」

そんな張本さんが最後の「喝!」を放ったのは、亡くなる1ヵ月半前の7月27日に開催された『サントリードリームマッチ2026』でのことだった。

「プロ野球界のレジェンドたちが東京ドームに集結し、一夜限りの夢の球宴を繰り広げるこのイベントに、張本さんはザ・プレミアム・モルツ球団のGMとして参加されました。球場内には和気あいあいとした同窓会のような雰囲気が流れ、参加したOBたちも『ケガなく楽しもう』と声を掛け合っていたんです。

ところが、張本さんはマイクを通して『年齢を重ねても勝負ごとは勝たなきゃいけないんだ! 今日は全員、真剣にプレーしなさい』と一喝。両軍監督の山本浩二さん(79)、田尾安志さん(72)ら名だたる大物たちは直立不動でしたよ」(参加したOB)

試合前練習中、三塁ベンチで張本さんと談笑した山﨑氏はこう振り返る。

「張本さんらしいですよね(笑)。『試合中はヘラヘラするな! やる時はやるんだよ!』とおっしゃっていました。

11月に開催予定の中日、巨人のOB戦の話題になった際、『ワンちゃん(王貞治氏)が行くなら俺も行くしかない!』と意気込んでいらっしゃっただけに、本当に残念です」

野球界発展のため、最後まで「喝!」を発し続けたあっぱれな人生だった。

『FRIDAY』2026年10月2・9日合併号より