親の教え「よく噛みなさい」にはワケがある! …咀嚼が「脳」と「腸」にもたらす「意外な効果」
最高の体調は、「食べない力」から生まれる!
米国大学の医学部教授であり、世界で活躍する一流の生命科学者がたどり着いた、仕事のパフォーマンスをも変える新常識。快眠、集中力アップ、老化抑制、脂肪燃焼…すべてのカギは、「食べない力」にあった。
最高の体調を手に入れたい全てのビジネスパーソンのための「科学的ファスティング」。その仕組みと実践を、『3日で変わる からだが目覚める「食べない力」 細胞レベルで整う、生命科学者が実践するシンプルな習慣』より一部抜粋・再編集してお届けする。
【前編を読む】「消化」や「吸収」は身体の中で何をしているのか?…意外と知らない「食べる」の仕組みを解説
消化・吸収の長い道のり
では私たちの身体ではどのようにして食べ物の消化・吸収が行われているのでしょう。少し細かい話になりますが、分解と再利用の工程をたどってみたいと思います。
食べ物を口に入れると、まず口の中で噛んで味わいます。私は子供の頃、親に「よ~く味わって食べなさい。最低30回は噛むように。しっかり噛むと頭も良くなるから」と言われて育ちました。実際に咀嚼が脳の血流を良くすることは医学的にもわかっていますが、噛むのが大切な一番の理由は、食べ物を細かくして胃でのほぐし・分解を大きく助けるためです。
こうしてある程度噛み砕いてから飲み込むと、食べ物は食道から胃へと運ばれていき、胃の中で胃液と混ぜ合わされます。強い酸性の胃酸と、タンパク質を分解する酵素のペプシンが含まれていて、この酵素がタンパク質を分解し、いくつかのアミノ酸が連なったペプチドにしていきます。
十二指腸では膵液に含まれる消化酵素によってデンプンの分解が行われ、タンパク質やペプチドの分解も進みます。そして十分に細かくなったところで小腸に送られ、「吸収」の段階へと移ります。
小腸の表面積はテニスコート1面分ではなかった!?
小腸はヒダ・絨毛・微絨毛という3種類の長さのパイルのある極細繊維のタオルのような構造になっていて、食べ物の栄養をあますところなく回収します。
小腸の内側は、輪状ひだ、絨毛、微絨毛という折りたたみ構造によって、見た目以上に大きな接触面をつくっています。かつてはその広さをテニスコート1面分とたとえる説明も広く使われましたが、近年は見積もりの前提が見直され、成人の小腸粘膜面積は畳15~24畳分(約25~40㎡)とする再評価が主流になっています。それにしてもすごい広さです。
小腸の次は大腸です。大腸は小腸に比べると滑らかな表面をしていて、そこにおびただしい数の腸内細菌が暮らしています。腸内細菌たちは小腸で吸収されなかった不要物や食物繊維を取り込み、最終的には腸内細菌の一部も便になって排出されます。
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糖尿病を含む基礎疾患がある方、治療中・服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、成長期の方、摂食障害のある方またはその既往がある方、その他健康状態に不安のある方は、本書の方法を自己判断で行わず、必ず医師に相談してください。
