YouTubeチャンネル「塚本俊太郎の金融リテラシーチャンネル」が、「【60代70代の資産運用】 暴落時は預金から取り崩す?株価急落時の取り崩し戦略」と題した動画を公開した。動画では、株価急落時における資産の取り崩し方について、相場に左右されず「決めた割合通りに取り崩す」ことの重要性を解説している。

塚本氏はまず、相場が急落したとしても「売り方は変えません」と結論付ける。下落局面の過去のデータを振り返り、高値から10%以上下落する局面は過去26年で14回発生しており、回復までの期間は高値をつけてから戻るまで平均で3年5ヶ月かかると説明した。

さらに、相場の下落や回復のタイミングを予想することは不可能であると指摘する。株式市場において大きく上昇した上位10日はすべて下落局面に集中しており、この期間に市場から退出してしまうと、26年間の成果が半分以下になってしまうという。そのため、塚本氏は「当てに行きません」と断言し、予測に基づいた売買を控えるよう注意を促した。

具体的な取り崩し戦略として、株式と預金の「目標比率」を設定し、相場が下がっても上がっても毎月同じ割合で取り崩す方法を推奨する。例えば、株式40%、預金60%と決めたなら、毎月その割合で取り崩し、年に1回だけ崩れた比率を元に戻す「リバランス」を行うルールが最も実行しやすいと語る。急落時に預金だけから生活費を引き出す方法もあるが、いつを急落と呼ぶのか、いつ補充するのかなど判断の基準が複雑になり実行が難しくなるという。

動画の終盤では、3000万円の資産を毎月10万円取り崩すケースをシミュレーションで検証。取り崩しの初年度に急落が起きた場合、資産寿命は約5年半短くなるが、怖くなって底で全て売却してしまうと約13年も縮んでしまうことが示された。下落を避けようと売買するよりも、当初のルール通りに持ち続けて乗り切ることが、老後資産を守るための最適解であると結論付けた。

チャンネル情報

元金融庁金融教育担当で、現在は金融教育家の塚本俊太郎です。 このチャンネルでは、普通のひとが学ぶべきお金の知識・判断力(金融リテラシー)について発信しています。金融リテラシーの柱は、家計管理、ライフプランニング、資産形成の3つ。金融リテラシーを身につけて、お金を賢く活用しましょう。 毎週水曜18時に動画アップ予定です!