男子バレー日本代表、ロス五輪出場“早期決定”の落とし穴…「史上最強」だったパリ8強で露呈した慢心のワナ
男子バレーボール日本代表が早々と2028年ロサンゼルス五輪出場を決めた。
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世界ランキング6位の日本は13日に閉幕したアジア選手権(福岡)決勝で同18位のイラン相手にストレート勝ち。自国開催だった21年東京大会から3大会連続の出場となる。
ロス五輪開幕まで約1年10カ月を残すだけにフランス人指揮官、ロラン・ティリ監督(62)は「時間をかけて五輪に向けた準備ができるのはアドバンテージとなるのは間違いない」と手応えを口にしたが、楽観視できない。
前回のパリ五輪は23年の最終予選を勝ち上がり出場権を獲得。五輪直前のVNL(バレーボール・ネーションズリーグ)は決勝でフランス相手に競り負けたものの、47年ぶりの準優勝で、五輪に弾みをつけた。この快進撃もあって世界ランキング2位に浮上し、「史上最強」と持ち上げられた。メダル候補としてパリに乗り込んだが、予選ラウンドは格下のドイツ(世界ランク11位)、米国(同5位)に敗れて、最下位8位で勝ち上がり。辛うじて進出した決勝トーナメント初戦の準々決勝では世界3位のイタリア相手に2セットを連取。第3セットもマッチポイントを得ながら、あと1点が奪えずに、このセットを落とすと、逆に3セット連取を許してまさかの逆転負けを喫した。
「史上最強」と持ち上げられながら、8強で姿を消したのは、イタリア相手に勝ち切れなかったのはもちろん、「選手の間に慢心があったからです」と、バレーボールに詳しいスポーツライターがこういう。
「主将だった石川祐希が後に『どこか油断があった』と振り返った通り、直前のVNLでの準優勝で選手たちに気の緩みが生じた。もちろん、五輪とVNLは全くの別物と割り切っていたはずですが、予選ラウンドからカバリングなど基本的なプレーをおろそかにしているのが目立った。今回は早々と五輪出場を決めたことでかえって心のスキが生まれ、強化にマイナスにならないかが不安材料です」
来年のW杯(ポーランド)、VNLでは積極的に若手を起用し、チームの底上げを図るとみられる。金メダルを獲得した1972年ミュンヘン大会以来の表彰台を狙うには、石川らの主力を脅かす若手の台頭が必要だ。
