「フェルトの内臓、完成しました」幼児向け教材として制作された”内臓エプロン”「全国の学校に置いて欲しい」
--今回、エプロンに装着できる「フェルトの内臓」を作ることにしたきっかけや目的を教えてください。
「もともと私は、型紙を使わずフリーハンドでフェルトを切り出し、作品を作っていくスタイルの作家です。『フェルトでご希望のものを作ります!』とオーダーメイドの依頼を受けていて、こちらもご依頼をいただいたことがきっかけです。始まりは、『人体の仕組みを伝えられる幼児向けの教材がほしい』という、幼児教育に携わっている方からのご依頼でした。実際に臓器を人体に貼り付けて説明した方が位置関係が分かりやすいと思い、エプロンタイプの人体模型を考え、結果的に内臓エプロンが誕生しました」
--制作にかかった期間や、各臓器の形や立体感を表現するうえで特にこだわったポイントを教えてください。
「各臓器を『マグネット脱着式』にすることで重なりも含め実際の臓器の配置と同じように表現しました。たとえば膵臓は胃をのけると奥に見えるように、実際の配置にできるだけ近づけるよう重ねて貼り付けてあります。また、色も臓器ごとにカラフルに変える事で講師が教えやすかったり、子どもたちが覚えやすかったりするよう工夫しました。なによりカラフルだとグロさがなくなり、ポップで可愛く子どもたちにも親しみをもって学んでもらえるのではないかと考えました」
--制作する過程で一番苦労した作業や、工夫した部位があれば具体的にお聞かせください。
「小腸の長さは大人で6~7mあり、子どもたちに『こんなに長いの!?』と視覚的に体感して欲しかったので内臓エプロンの小腸は実際とほぼ同じ6.5mにしてあります。1番苦労したのは、その6.5mの小腸をエプロンにどうつけるか考える過程でした。長さが6.5mもあると重くて落ちてしまうのですが、エプロンにつけた状態で小腸が落ちないよう工夫して取り付けることができました。『エプロン型』にする事でエプロンを装着したその人自体が人体模型のようになるのも工夫したポイントです」
--投稿にあった「もう二度と言う事ないセリフ」という言葉に込めた思いや、完成した瞬間の率直な気持ちをお聞かせください。
「今までいろんな作品を作ってきましたが、『フェルトの内臓完成しました』というセリフは言ったことがなかったので、我ながらインパクトが強すぎておもしろくなってしまいました。オーダーメイド受注制作の1点物の制作だったので『こんなインパクトあるセリフ一生言うことないだろう』と思って投稿しました。大変ありがたい事にこちらの投稿がバズり、それからも内臓エプロンをご注文・制作させていただけている状況です」
--完成した作品を実際に着用してみた時の感想や、周囲(ご家族やSNS)からの反響に対する思いを教えてください。
「実際に着用した時は自分自身が本当に人体模型になれたような不思議な気持ちでした(笑)。実際の臓器とほぼ同じ位置にフェルトの内臓があることで改めて『肺はここにあるんだ』とか『大腸はこんな位置にあるんだな』とか自分自身再確認することができ、感動のひと言でした。家族、友人は『すごい!わかりやすい!これを必要とする人がたくさんいるんじゃない!?』や『自分が子どもの頃にこれで教えて欲しかった!全国の学校に置いて欲しい!』と大絶賛してくれました」
SEA STARSさんは大人も子どもも楽しめる食品サンプルのようにリアルなフェルトのお弁当も作っている。その作品の特徴は完全オリジナルで市販の型紙は一切使わずフリーハンドで作り上げていることだそうだ。作品や制作過程はThreadsやInstagramでも発信している。
