ブリッツが再現した漫画「MFゴースト」の最終戦仕様トヨタ「86」レプリカモデル

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まるで本物!伝説の「14R」をベースに細部まで再現

 2026年9月12日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)にて「FUJI 86/BRZ STYLE 2026」が開催されました。

 今回、ブリッツブースの目玉として展示されたのは、漫画「MFゴースト」の最終戦仕様を再現したトヨタ「86」のレプリカモデルです。

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 原作で主人公が乗るマシンのベースとなったのは、100台限定で販売された「86 GRMN」の前身ともいえるコンプリートカー「14R」。しかし、この14Rの専用エアロパーツは現在、単体での入手が非常に困難です。

 ブリッツ社長の小林潤一氏によると、開発に際して、「エアロが単体で手に入らないので、程度の良い14Rを車両ごと購入するところから始めました」といいます。

 見つかったのは白いボディの車両だったため、まずは内外装をすべて分解。ボディを原作と同じ鮮やかな赤色に全塗装するところからプロジェクトはスタートし、約8カ月かけて完成させたそうです。

 ボンネット、ルーフ、トランクはすべて本物のカーボン製パーツに交換。特に印象的なのは、バンパーからボンネットへとつながる中央のブラックアウトされた部分です。ここは、原作の設定に合わせてカーボンのラッピングフィルムで仕上げられていますが、本物のカーボンパーツと見比べても全く遜色ありません。

「本物のカーボンとラッピングでは、どうしても質感の違いが出てしまいます。そこで今回は、非常にリアルなカーボン柄のプロテクションフィルムという新しい素材を使いました。これにより、違和感のない一体感のある仕上がりを実現できました」と小林社長はそのこだわりを語ります。

 さらに、経年で黄ばみが見られたヘッドライトやウインカー、フォグランプもすべて新品に交換。細部に至るまで徹底的にリフレッシュすることで、新車のような輝きを放つ究極のレプリカが誕生しました。

「ファンを裏切れない」思いが詰まった開発秘話

 このレプリカマシン製作で最も苦労し、同時にこだわったポイントはどこだったのでしょうか。

内装の細かい部分にまで「本物」を追求

 小林社長は「ファンからの期待を裏切れない、その一心だった」と話します。

「単に外側だけを赤く塗り、黒い部分をラッピングで済ませるような安易な作り方では、ファンは納得してくれません。カーボンと描かれている部分は本当にカーボンパーツを使い、見えない内装までしっかりと塗装する。そこまでこだわってこそ、ブリッツが作る意味があると考えています」

 その言葉通り、ドアを開ければ内装までしっかりと赤く塗られており、見えない部分へのこだわりが伝わってきます。時間もコストも惜しまずに「本物」を追求する姿勢こそが、長年チューニング業界をリードしてきたブリッツのプライドの表れといえるでしょう。

モーションコントロールビームで走りの質感が向上

 今回のイベントでは、86/BRZユーザーにおすすめのパーツとして「モーションコントロールビーム(MCB)」も紹介されました。

ブリッツのモーションコントロールビーム(MCB)

 これは、タワーバーのようにボディをただ固めるのではなく、“いなし”て走りの質感を向上させるという新しい発想の補強パーツです。

 このMCBは、内部にスプリングとダンパーが組み込まれており、ボディに伝わる微細な振動やねじれを効果的に吸収・減衰させることで、乗り心地や操縦安定性を高める狙いがあるといいます。

 さらに、レーンチェンジをした際の揺れの収まりが早くなったり、路面からの突き上げがマイルドになったりする効果が期待できるとのこと。単純に剛性を上げるだけでなく、しなやかさを持たせることで、ドライバーはより快適で一体感のある走りを感じることができるのです。

 価格はフロント用、リア用がそれぞれ5万円前後。GR86の場合、リアは後部座席のシートバックストライカー間に、フロントはストラットタワー周辺に取り付けます。サスペンションの仕様に合わせて最適な硬さ(1000Nと3000Nの2種類)が設定されており、誰でもその効果を体感しやすいパーツとして注目されています。

「クルマいじり」をもっと身近で楽しいものにする

 最後に、今後のブリッツの展望について聞いたところ、“クルマいじり”を幅広い層に向けたものにしたいといいます。

誰もが楽しめるカスタマイズを提案していきたいという

「私たちは、チューニングを一部のスポーツカー好きだけのものにしたくないと考えています。もっとライフスタイルに寄り添った、誰もが楽しめるカスタマイズを提案していきたいです」

 また小林社長は、パワーアップや足回りといった本格的なチューニングだけでなく、スマートフォンホルダーやボンネットダンパーのような、手軽で日常使いが便利になるアイテムにも力を入れていると語ります。

 クルマを自分好みに変えていく楽しさをより多くの人に知ってもらいたいという思いから、今後はSUVやミニバンといったカテゴリーのカスタムパーツも、さらに積極的に展開していく予定としています。