【解説】インフルエンザ流行入り…過去2番目の早さ 流行理由“3つの可能性” ワクチン接種は?
9月をむかえていますが、すでに「インフルエンザ」が流行シーズンに入ったということです。これは過去2番目の早さということなんですが、なぜいま、インフルエンザが流行り始めているのか。小栗泉・日本テレビ特別解説委員が解説します。
■インフルエンザ流行入り 島根・松江市の高校で学校閉鎖など影響

すでにインフルエンザ流行の影響が出始めています。島根・松江市の高校では、9月1日から3日間、文化祭が行われた直後から感染者数が増え続け、およそ200人が感染。学校全体を閉鎖する事態となっています。
また、熊本市でも今シーズン初めて、2つの小学校で学級閉鎖が起きています。一方、同じ熊本県内で、いまも地震の影響でおよそ500人が避難を続ける宇城市では、「感染症対策マニュアル」を新たに作成し、避難所での集団感染が起きないよう職員が対応にあたっています。
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インフルエンザの流行の度合いを示した地図なんですが、赤く塗られたのは、流行開始の目安となる、1医療機関あたり「1人」以上の患者が出ている県などです。
つまり、これだけ多くの地域でインフルエンザの流行がすでに始まっているんです。これは去年に比べて1か月以上、早いということです。
■流行理由“3つの可能性” ワクチンの接種は?

--なぜ、そんなに早く流行り始めたのでしょうか。
感染症学が専門の国際医療福祉大学の松本哲哉代表教授によりますと、3つの可能性があるといいます。
まず、今年の「猛暑」です。夏バテで免疫力が落ちているとインフルエンザにかかりやすくなるといいます。
次に、「警戒感の薄さ」。実は松本教授も「このタイミングで流行るのは予想外だった」ということで、まさかインフルエンザだとは思わず、患者も医療機関も見逃していて、感染を広げている可能性もあるといいます。
3つめは、必ずしも今年ならではというわけではありませんが、「海外との人の行き来」です。南半球ではインフルエンザが流行している時期なので、感染した人が日本にくることで、感染が広がっているといいます。
--こうなると「ワクチンを接種したい」という人もいらっしゃるでしょうね。
すでに、ワクチンの接種を行っている東京杉並区のたむら医院・田村剛院長によると「きょう1日で、9月接種の予約が50人増えた」ということです。
ワクチンの効果は5か月間持続するということですが、5か月が過ぎても完全に効果がなくなることはないということで、いまの状況を考えて、なるべく早く接種することをすすめているということでした。
例年だとワクチン接種は10月から始まることが多いんですが、上野厚労相は8日、「各自治体の判断で、例年より早期に開始することは可能だ」として、全国の自治体に周知したことを明らかにしました。
とはいえ現状は10月から始まる自治体もあるため、松本教授は、接種が本格化するまでのこの1か月は、手洗いなど基本的な対策で自己管理を徹底してほしいと話していました。
(9月9日放送『news zero』より)