GTA6の舞台になったマイアミがコラボを企画するも警察が「犯罪者が多く登場する作品」として反対

2026年11月19日に発売が予定されている「グランド・セフト・オートVI(GTA6)」の舞台となる「バイスシティ」は架空の都市ですが、アメリカ・フロリダ州の商業・リゾート都市であるマイアミを舞台としているとされています。そこでマイアミ・デイド郡の当局者が観光客向けにGTA6とコラボした企画を開発元のロックスターに打診しましたが、GTAシリーズが犯罪行為を中心に構成されたゲームであることから、デイド郡の保安官はコラボ企画に反対しています。
https://www.themiamian.net/p/miami-dade-facilities-could-become-grand-theft-auto-6-s-biggest-marketing-ploy
Miami-Dade sheriff slams Grand Theft Auto marketing proposal - Axios Miami
https://www.axios.com/local/miami/2026/09/03/miami-grand-theft-auto-police-backlash-marketing
Officials want to turn Miami into Vice City for 'GTA 6.' Police disagree. | Mashable
https://mashable.com/entertainment/miami-dade-gta-6-rockstar-partnership
マイアミ地域のニュースを発信するThe Miamianが2026年8月27日に報じた内容によると、マイアミ・デイド郡の当局者は2026年6月29日にロックスターに対し(PDFファイル)企画書を提出したとのこと。

企画書ではまず、GTA6の舞台であるマイアミをモデルにした架空の都市「VICE CITY(バイスシティ)」をテーマにして、マイアミ国際空港において飛行機のラッピング、手荷物受取所やターミナルへの装飾、フォトスポット、特別仕様の荷物カートなどを想定をした「ARRIVE IN VICE CITY」が提案されています。

また、マイアミ港にGTA6の架空の港「Port Gellhorn」をイメージした巨大アートを設置するほか、夜間のライトアップ演出、ウォータータクシーサービスなども考案されています。

GTAシリーズにはさまざまな車が登場し、それらを自由に運転できることも魅力のひとつです。企画書では、クラシックカーやカスタムカー、音楽、フードなどを組み合わせた自動車イベント「VICE CITY MOTOR FEST」の開催も提案されています。

The Miamianがデイド郡長の広報担当者であるカルロス・スアレス氏に問い合わせたところ、「郡のスタッフがGTA6の発売に関する潜在的な機会についてロックスターといくつかの話し合いを行った」と認めたそうです。スアレス氏は「正式な合意や承認はまだ何もなされておらず、いかなるアイデアも適切な審査と承認プロセスを経る必要があります」と付け加えた上で、「マイアミ・デイド郡がこのゲームに明確な影響力を持っていることを考えると、郡の収益を生み出すと同時に、マイアミ・デイド郡を多くの人々に紹介できる絶好の機会になると考えています」と語りました。
しかし、The Miamianによる報道から数日後、デイド郡の警察署長は郡の施設でGTA6とのコラボ企画案に反対を表明したとAxiosが報じました。デイド郡のロージー・コルデロ=スタッツ保安官は「GTAは犯罪行為を中心に構築されたビデオゲームシリーズであり、マイアミ・デイド郡保安官事務所の職員が日々阻止に努めているものです。法執行機関が日々、凶悪犯罪の減少、強盗や自動車盗難の防止、麻薬密売の撲滅、そして警察官と地域社会とのより強固な関係構築に取り組んでいる今、政府がまさにそうした犯罪の多くを中心とした架空の人物像を宣伝することは、どのようなメッセージを発信することになるのか、真剣に検討する必要があると私は考えます。マイアミ・デイド郡はバイスシティではありません」と企画を非難しています。
また、郡委員のフアン・カルロス・ベルムデス氏も同様に、「郡が公共の資源、施設、そして世界的なブランドを利用して、犯罪・暴力・無法状態を中心としたマイアミの架空の描写を宣伝すべきかどうか疑問です。マイアミ国際空港を含む郡の重要な資産を、一時的に『バイスシティ空港』と改名することを検討しているなんて、今でも信じられません」と語りました。
