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地震により約4400世帯で井戸が破損し、市民の生活に大きな影響が出ている八代市。先月から井戸の洗浄作業が続いていますが、全面復旧には程遠い状況です。

(木下和哉記者)
「八代市中北町では、井戸の洗浄作業が行われています。これまでに300件の井戸を調査していますが、元に戻ったのは全体の1割程度にとどまっています」

水道普及率が約52パーセントで生活用水に井戸水を使う家庭が多い八代市。約4400世帯で地震による井戸の被害が確認されています。

先月19日からは県や市、全国さく井協会らで構成される「井戸水対応チーム」が、上水道が通っていない地域を中心に井戸の洗浄作業を行っています。

申し込みがあった3600件のうち300件を調査し、100件程度で洗浄を済ませましたが、震災前の状態に戻ったのはわずか30件程度にとどまっています。

井戸の管が破損したりつぶれたりしていて、水の濁りや臭いが取れないケースが多いと言うことです。

(全国さく井協会九州支部岩隈一幸支部長)
「ほぼほぼ液状化で砂が詰まっているのがほとんどです。中には土圧で塩ビ管がつぶれている。後から井戸の上に家を建てている場合は完全に(修復)不可能」

また、事前の調査などに必要な人手も足りていない状況です。

国は原則、個人負担となっている井戸の復旧を支援する方針ですが、全面的な復旧への見通しは立っていません。