内科医の山村聡氏が、YouTubeチャンネル「やさしい内科医 | 山村そうの血糖値実験室【糖尿病予防】」にて、『【内科医が解説】その疲れ、血糖値じゃなくて鉄不足かも。健康診断で異常なしでも起こる「隠れ貧血」とは?』と題した動画を公開した。本動画では、原因不明の疲れやだるさの裏に潜む「鉄不足」と、健康診断では見落とされがちな「隠れ貧血」のメカニズムについて詳しく解説している。

山村氏はまず、血糖値を意識して食事制限を行う健康志向の人ほど、赤身肉やレバーなどの摂取が減り、鉄不足に陥りやすいと指摘する。不調を感じた際、「その原因を血糖値だと思い込んでしまう」ことが落とし穴だと警鐘を鳴らした。

続いて、鉄が不足すると不調が起こるメカニズムについて解説。「鉄は我々の体の中の酸素の運搬と強く関わっている」と述べ、鉄不足によって酸素を運ぶヘモグロビンが減少することで全身が酸欠状態になり、だるさや集中力低下、動悸などのバラバラに見える症状が、実は「酸素が足りないという1本の線でつながっている」のだと説明した。

さらに、多くの人が見落としている重要なポイントとして「隠れ貧血」の存在を挙げる。健康診断の貧血検査が正常であっても、体内の「いざというときのために鉄を貯めておく貯金のような鉄」であるフェリチンが先に底をつき、鉄不足に陥っている状態が起こり得ると語る。

また、現代人に鉄不足が増えている理由として、多忙な食生活や、植物性の鉄(非ヘム鉄)の吸収率の低さを挙げた。対策として、食事から摂取することが大前提としつつ、鉄を「体が受け取りやすい形に変えてくれる」ビタミンCと一緒に摂取することが理にかなっているとアドバイスを送った。

原因のわからない不調を「血糖値のせい・年のせい」と自己判断する前に、鉄不足を疑うことの重要性が示された動画である。食事の見直しや、フェリチンを調べる血液検査の受診など、自分では気づきにくい不調の原因を知るための大きな第一歩となる解説となっている。

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