山形放送

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東北芸術工科大学出身の藤本タツキさんが原作の実写映画『ルックバック』が9月11日に公開されます。公開を記念して、映画で監督を務めた是枝裕和さんが8月31日、大学でのトークイベントに参加しました。

東北芸術工科大学出身の藤本タツキさんの人気漫画が原作の実写映画「ルックバック」。
小学生の時から漫画づくりに熱中した「藤野」と、ひきこもりだった同級生の「京本」という2人の少女が主人公で、今回の映画では、漫画とひたむきに向き合う2人の時間と、その日々を大きく揺るがすある事件が描かれています。
メガホンを取ったのは、2018年に「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞するなど日本を代表する映画監督として高い評価を受けている是枝裕和監督です。
県内で映画のロケ地になった東北芸術工科大学。この場所で開かれたトークイベントに登壇した是枝監督から、創作活動に打ち込む学生たちへエールが送られました。

是枝裕和監督「1つ片思いを続けられるものを手にしている。そこに手を伸ばしているということはそれがこの年齢で見つかっているのはとても幸せなこと。その幸せを満喫してください」

是枝監督に対してクリエーターを目指す学生たちから続々と、質問が寄せられます。

「僕も実写映画を作っています。チームをうまくまとめられず最近悩んでいて・・・」「それが一番難しいよね」「自分が面白いと思っているものをちゃんと伝える感謝をする他人の意見に耳を傾けるコミュニケーション能力の勝負だと思います」

学生「是枝監督でも難しいと思うんだな」「ずっと作品を観ていたのでその監督本人の言葉で知ることが出来て良かった」

トークイベントの後、是枝監督がYBCの単独インタビューに応じました。

「実写映画化にあたり大切にしたことは?」「音の変化が一番重要になると思った。原作の漫画でもひたすら漫画を描いている2人の背中を畳みかけるように重ねていくことで1つのリズムを作っていた。実写にするときに何を加えたらいいのかまずは音だろうと最初はつたない自信のない線を描く音が経験を重ねることで音に勢いが出てきたり2人で描くようになって2つの異質の音が重なるようになったりそういう変化を描きたかった」

映画の主なロケ地となったのは秋田県にかほ市。四季の移ろいの中で物語は進んでいきます。

是枝監督「原作者が見たであろう風景になるべく寄せていく。季節の変化を2人の成長に合わせてきちんと描くそこに時間と労力をかけた」

主人公の2人の少女は一緒に漫画を描きながらかけがえのない時間を積み重ねていきます。映画はその背中を映し続けます。

是枝監督「何かに一生懸命になっている子どもの背中は美しい。尊いと思った。その尊さがちゃんと伝わる映画にしたいと思った」

最後に、是枝監督から視聴者へのメッセージをもらいました。

是枝監督「実写版ルックバック9月11日全国公開です。2人の少女の成長東北の美しい季節の変化盛りだくさんです。ぜひ劇場でご覧ください」