Arianespace(アリアンスペース)は日本時間2026年8月28日、「Ariane 6(アリアン6)」ロケットを打ち上げ、ヨーロッパの気象衛星「MTG-I2」を所定の軌道へ投入しました。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:Ariane 6(VA270/MTG-I2)

・ロケット:Ariane 6(Ariane 62)
・打ち上げ日時:日本時間 2026年8月28日 5時11分
・発射場:ギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)
・ペイロード:気象衛星「MTG-I2」


MTG-I2は、EUMETSAT(ヨーロッパ気象衛星開発機構)が運用する次世代気象衛星システム「Meteosat Third Generation(MTG)」を構成する衛星です。


MTGは、画像観測を行う「MTG-I」と、大気の温度や水蒸気などを観測する「MTG-S」で構成され、MTG-I 2機とMTG-S 1機の3機体制で運用されます。MTG-I2は画像観測を担う2機目の衛星で、すでに軌道上にある「Meteosat-12(MTG-I1)」などと連携して運用されます。


MTG-I2には、雲や地表を観測する「Flexible Combined Imager(FCI)」と、雷の発生を継続的に観測する「Lightning Imager(LI)」が搭載されています。FCIは地球全体を10分間隔で観測できる性能を持ちますが、全球観測はMeteosat-12が担い、MTG-I2はヨーロッパと北アフリカを2分30秒間隔で観測するラピッドスキャンを主に担当します。


取得されたデータは、急速に発達する積乱雲や激しい雷雨の早期把握、気象予報、航空交通の安全確保、気候変動の監視などに利用される予定です。


Ariane 62で静止トランスファ軌道への打ち上げ

Ariane 6には、ブースター2基のAriane 62と、4基のAriane 64という2種類の構成があります。今回使用されたのは、固体燃料ロケットブースターを2基装着するAriane 62です。MTG-I2は当初Ariane 64での打ち上げが計画されていましたが、2025年9月にEUMETSATとArianespaceが打ち上げ契約を更新し、Ariane 62による単独打ち上げに変更されました。


今回のVA270ミッションは、Ariane 6による通算9回目、Ariane 62としては6回目の打ち上げです。また、Ariane 6が静止トランスファ軌道(GTO)への投入を実施した初めてのミッションとなりました。


関連画像・映像

【▲ 打ち上げ直前の「Ariane 6」ロケット(Credit: Arianespace)】
【▲ 気象衛星「MTG-I2」を搭載して打ち上げられたAriane 6ロケットの航跡(Credit: 2026 ESA-CNES-ARIANESPACE-ArianeGroup/Optique Vidéo du CSG/S. Martin)】

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


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