夫が亡くなった後を想像する妻。パートナー亡き後、心の支えになるものとは?【著者インタビュー】

【漫画】本編を読む
なにげない日常は、当たり前に続くように思える。だが、大切な人と過ごせる時間には限りがある。その尊さを、自分はどれほど分かっているのだろうか――。『ずっと一緒にいられたら』(小菊えりか/KADOKAWA)は、そんな気づきを授けるコミックエッセイだ。
主人公は、熟年夫婦の誠一と光子。穏やかな日々を送っていた誠一だったが、ある日、妻の言動に違和感を覚えた。まさか、熟年離婚の危機なのか…? そう不安に駆られた誠一は光子の気持ちを取り戻すべく、不器用ながらも大奮闘!
誠一たちの間にある絆を通して、夫婦が互いを想うことの尊さを伝えた作者。一体、どんな想いで本作を描き、読者に届けたのか。知られざる制作秘話を伺った。
――本作では、夫の誠一がもし先に亡くなっても「たくさんの写真が詰まったアルバムを心の支えにして生きていきたい」と話す妻・光子の姿が印象的でした。もし、小菊さん自身が光子の立場だったら、長年連れ添ったパートナーがいなくなった時、何を心の支えにして生きていかれますか。
小菊えりか(以下、小菊):私もきっと、夫との思い出を心の支えに生きていくと思います。どんな思い出も忘れたくありません。だから、普段から写真をたくさん撮るようにしています。
――互いを思いやる誠一たちの夫婦の絆にほっこりさせられる一方で、「大切な人との時間には限りがある」という避けられない事実も本作にはしっかり描かれているように感じました。そうした厳しい現実を、小菊さん自身はどう受け止めていますか。
小菊:本作を描く中で、改めて“夫と一緒に過ごせている今”という時間の尊さを痛感しました。「この時間を失いたくない」と強く思うようになりましたし、「一緒に過ごせる時をより大切にしていこう」と考えるようになりました。
――誠一たちのなれそめも知れる本作は、笑ったり泣いたりとさまざまな感情が引き出される一冊ですが、ご自身がこの物語を通して最も伝えたかったことを教えてください。
小菊:「相手を思いやることの素晴らしさ」と、「夫婦ふたりにしか理解できない関係の尊さ」が伝われば良いなと思っています。
取材・文=古川諭香
